研究概要 |
本研究では,懸濁物質の凝集を乱流エネルギー散逸率(以下,散逸率)で表現するWinterwerp(2002)の凝集モデルを有明海に適用することを目的として,散逸率と懸濁物質フロック径の関係を評価するための現地観測を行った.その結果,散逸率には潮汐周期の変動が認められたが,フロック径は10~15μm程度で時間的に大きく変化することはなかった.Winterwerpのモデルによる推定値と観測値とを比較した結果,モデル係数を修正する必要があるものの,モデルによって現地海域のフロック径を概ね再現できることが確認された.
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