配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2010年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2008年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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研究概要 |
水のクリプトスポリジウム試験にFISH法を併用し,試験精度および判別の容易性の向上を図ると共に,FISH法による生育活性の評価について検討を行った。実験に供した3種類のプローブのうち,クリプトスポリジウム属を広く検出可能な18S rRNA遺伝子の領域を用いたDIAG-CRYR1プローブでは,良好な染色性が得られた。本プローブを用いたFISH法は,現行の公定法である蛍光抗体染色法およびDAPI染色法と併用することが可能であり,これらの併用によって顕微鏡観察によるクリプトスポリジウムの判別の精度および操作性を著しく改善できると考えられた。 FISH法による生育活性の評価については,核酸の減衰と細胞の生死にはタイムラグがあることから,加熱して死滅させたオーシストの染色性も100時間程度は維持されたが,これを考慮した上で,生育活性に関する有用な情報をえる手段として有効であった。
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