研究概要 |
本研究では,ダンパー等を有する空間構造の総合的な耐震性能を評価する方法として,地震リスク評価手法を導入し,地震ロス関数と地震ハザード曲線を組み合わせることにより,耐用年数の間に被る期待損失額や機能損失確率を定量的に評価する方法を提案した。本手法を用いるために必要となる,(1) 構造要素(主構造材や非構造材)の地震損傷度曲線,(2) 構造物全体の損傷を求めるためのイベントツリー,(3) 機能維持性能を分析するためのフォールトツリーなどの具体的な値を小中学校体育館,中規模ドームについて示し,本評価手法の有効性を数値解析より示した。
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