研究概要 |
大気中で利用可能な高温型形状記憶材料の開発を目的として,1000℃近傍でマルテンサイト変態を起こすジルコニアに着目し,純ジルコニア微粒子の微細構造を評価するとともに,衝撃超高圧を利用した固化成形を試みた. X線回折や透過型電子顕微鏡により出発材料である純ジルコニア粉末を調査したところ,単斜晶単相である粉末は,その粒子径が約50nmであることおよび粉末内部がマルテンサイトの典型的な組織である双晶で構成されていることを明らかにすることが出来た.また,その粉末を衝撃圧縮試験に供したところ,部分的ではあるものの固化成形に成功した.
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