研究概要 |
京都府亀岡市の京都学園大学敷地内に生息するササラダニ類について,油腺分泌物の天然物化学研究を行った.2005年にササラダニから同定された矢毒蛙アルカロイドであるプミリオトキシンとは分子骨格が異なるアルカロイドを,GC/MS分析により新たに検出した.また,ハムシ幼虫の防御物質として知られるイリドイドモノテルペンを初めて検出し,エナンチオ選択的合成により絶対立体配置を明らかにした.さらに,近縁のコナダニ類から発見した雌特異的なノルモノテルペン2種の立体化学を,キラルカラムを装着したGC分析により決定した.
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