• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

トリプトファン代謝制御によるドーパミン機能調節に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 20780100
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 食品科学
研究機関滋賀県立大学

研究代表者

福渡 努  滋賀県立大学, 人間文化学部, 准教授 (50295630)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2009年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2008年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワード栄養化学 / 神経伝達物質 / アミノ酸 / 脳機能 / 神経疾患 / 食事
研究概要

トリプトファンの代謝産物キヌレン酸は脳内でニコチン作動性α7アセチルコリン受容体アゴニストとして作用することにより,神経伝達物質ドーパミン放出を抑制する.しかし,どのような生理的状態がキヌレン酸産生に影響をおよぼすのかについては明らかではない.本研究では,高血糖やホルモンなどの因子がキヌレン酸産生とドーパミン機能におよぼす影響について検討した.I型糖尿病モデルラット,チロキシン投与ラット,エタノール摂取ラットについて検討した結果,ストレプトゾトシン誘発I型糖尿病モデルラットにおいて,脳内キヌレン酸濃度の上昇とドーパミン代謝回転抑制が認められた.高リシン食の摂取によってキヌレン酸産生増大を抑制できることから,ストレプトゾトシン誘発I型糖尿病モデルラットに1~3%リシン添加食を投与したところ,脳中キヌレン酸濃度はリシン摂取量依存的に低下し,ドーパミン代謝回転はリシン摂取量依存的に増大した.キヌレン酸前駆体であるキヌレニン濃度には変動が認められなかったことから,リシン代謝産物αアミノアジピン酸の産生増大がキヌレニンからキヌレン酸への生合成を抑制したことが示唆された.高リシン食によるキヌレン酸濃度上昇抑制とドーパミン放出増加を示す結果は,食事を介してキヌレン酸産生を調節することによってドーパミン放出を正常な範囲に調整できる可能性を示すものである.

報告書

(3件)
  • 2009 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2008 実績報告書

URL: 

公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi