研究課題/領域番号 |
20780102
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
食品科学
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
久保 亜希子 大阪府立大, 生命環境科学研究科, 研究員 (90438234)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2009年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2008年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | フィトグリコーゲン / 米 / イネ |
研究概要 |
フィトグリコーグンの抽出イネwaxy/ sugary1系統を育成し、開花後5日目から30日目までの種子切片を観察し、アミロースを含まない純度の高い植物グリコーゲン(フィトグリコーゲン)を蓄積する事を確認した。また、フィトグリコーゲンの蓄積量は32日で最大で、その後減少し、代わりにデンプンの比率が高くなる事が分かり、フィトグリコーゲンの抽出には32日目の種子が適している事が分かった。 分子構造の解析フィトグリコーゲンの側鎖長分布がアミロペクチンと動物グリコーゲンの中間の鎖長分布を示すことを明らかにした。また、その分布は開花後5日目から30日目までの間に徐々に短鎖比率が増加する事が分かり、分子の成長に伴い一定の分布を維持するアミロペクチンとは異なった。βリミットデキストリンを作製して分子内部の分岐頻度を調べ、アミロペクチンとグリコーゲンの両者とも開花後時期による変化が無いことが分かった。フィトグリコーゲンでは分子の生合成の後期に、特に末端部分の分岐が増加することが示唆された。 消化性・安全性試験管内でαアミラーゼを加え、フィトグリコーゲンの消化性を調べた。フィトグリコーゲンはグリコーゲンと同レベルで消化率が低いことが分かった。また、ラットに胃ゾンデでフィトグリコーゲンを与えた場合、血糖値の上昇が早く、イネ由来デンプンを与えたときよりも1.3倍から1.7倍の最大血糖値を示し、消化性が高いことが示された。カキ由来グリコーゲンを与えた場合より血糖値上昇は低かった。 綱羅的遺伝子発現解析網羅的遺伝子発現解析は多くのデータが蓄積されるため、データ解析のためのシステムが必要とされた。遺伝子発現量の網羅的グラフ表示、遺伝子名による検索、数値化されたデータの統計処理や閾値設定によるデータの解析を可能とし、今後データを利用するためのシステムを構築した。
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