単性生殖を営むシオミズツボワムシの世代間で変化する現象の解明

• 研究課題/領域番号: 20780142
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 水産学一般
• 研究機関: 北里大学
• 研究代表者: 吉永 龍起 北里大学, 海洋生命科学部, 講師 (30406912)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• 研究課題ステータス: 完了 (2009年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2009年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2008年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
• キーワード: シオミズツボワムシ / 単性生殖 / 生活史特性 / 酸化ストレス / ホルミシス / cDNAサブトラクション / 餌料生物 / 種苗生産

研究概要

軽度の酸化ストレス処理によってシオミズツボワムシの酸化ストレス耐性は向上し,その際,ペルオキシダーゼやセリンプロテアーゼの遺伝子転写産物量の発現が増大することが分かった.また,ツボワムシ属の複数種には,それぞれ特異的な酸化ストレス耐性があることを明らかにした.さらに,高い水温条件下において次世代の繁殖能が抑制されうることを発見した.これらの成果は,単性生殖を営む個体の一生および世代間で変化しうる生活史特性やストレス耐性を理解する上で重要である.

研究成果

• [雑誌論文] シオミズツボワムシの生活史特性と個体群の大変動 (2010)
  • 著者名/発表者名: 吉永龍起
  • 雑誌名: 日本水産学会誌 (印刷中)
  • NAID: 10026550762
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effect of juglone on the survival time of Brachionus (Rotifera): species-specific tolerance against oxidative stress (2009)
  • 著者名/発表者名: Tanaka C, Hashimoto Y, Nakao S, Yoshinaga T
  • 雑誌名: Fish. Sci. 75 ページ: 191-194
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effect of juglone on the survival time of Brachionus (Rotifera) : species?specific oxidative tolerance (2009)
  • 著者名/発表者名: Tanaka C, Hashimoto Y, Nakao S, Yoshinaga T
  • 雑誌名: Fisheries Science 75 ページ: 191-194
  • 査読あり
• [雑誌論文] Monitoring of the physiological status as the heat stress tolerance in the rotifer (2008)
  • 著者名/発表者名: Yoshinaga T, Tanaka C, Yasuda H
  • 雑誌名: Coastal Marine Science 32 ページ: 30-32
  • 査読あり
• [学会発表] 初期餌料生物シオミズツボワムシの個体数変動に関する研究 (2010)
  • 著者名/発表者名: 吉永龍起
  • 学会等名: 平成22年度日本水産学会春季大会
  • 発表場所: 神奈川県藤沢市
  • 年月日: 2010-03-29
• [学会発表] 初期餌料生物シオミズツボワムシの個体数変動に関する研究 (2010)
  • 著者名/発表者名: 吉永龍起
  • 学会等名: 平成22年度日本水産学会春季大会
  • 発表場所: 神奈川
• [学会発表] Harmful and beneficial effecta of oxidation on the ageing of the rotifer. (2009)
  • 著者名/発表者名: Ybshinaga T
  • 学会等名: The 12th International Conference on Rotifera
  • 発表場所: ドイツ(ベルリン)
  • 年月日: 2009-08-21
• [学会発表] Hormesis in the rotifer Brachionus plicatilis (2009)
  • 著者名/発表者名: 吉永龍起, 長塚俊幸, 田中千香也, 橋本祥明
  • 学会等名: 平成20年度日本水産学会春季大会
  • 発表場所: 東京都品川区
  • 年月日: 2009-03-28
• [学会発表] Harmful and beneficial effects of oxidation on the ageing of the rotifer. (2009)
  • 著者名/発表者名: Yoshinaga T
  • 学会等名: The 12th International Conference on Rotifera.
  • 発表場所: Berlin, Germany
• [学会発表] 酸化ストレスがシオミズツボワムシの遊泳速度に及ぼす影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 吉永龍起, 長塚俊幸, 田中千香也, 橋本祥明
  • 学会等名: 平成21年度日本水産学会春季大会
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] ツボワムシ属の酸化ストレス耐性に関する研究-I, 種間の比較 (2008)
  • 著者名/発表者名: 橋本祥明, 田中千香也, 吉永龍起
  • 学会等名: 平成20年度日本水産学会東北支部大会
  • 発表場所: 山形県鶴岡市
  • 年月日: 2008-11-07
• [学会発表] ツボワムシ属の酸化ストレス耐性に関する研究-II, ホルミシス効果 (2008)
  • 著者名/発表者名: 田中千香也, 橋本祥明, 吉永龍起
  • 学会等名: 平成20年度日本水産学会東北支部大会
  • 発表場所: 山形県鶴岡市
  • 年月日: 2008-11-07
• [学会発表] Hormesis in the rotifer Brachionus plicatilis (2008)
  • 著者名/発表者名: Tanaka. C, Yoshinaga T
  • 学会等名: 5th World Fisheries Congress
  • 発表場所: 神奈川県横浜市
  • 年月日: 2008-10-21
• [学会発表] ツボワムシ属の酸化ストレス耐性に関する研究-I. 種間の比較 (2008)
  • 著者名/発表者名: 橋本祥明, 田中千香也, 吉永龍起
  • 学会等名: 平成21年度日本水産学会東北支部大会
  • 発表場所: 山形
• [学会発表] ツボワムシ属の酸化ストレス耐性に関する研究-II. ホルミシス効果 (2008)
  • 著者名/発表者名: 田中千香也, 橋本祥明, 吉永龍起
  • 発表場所: 山形
• [学会発表] Hormesis in the rotifer. (2008)
  • 著者名/発表者名: Tanaka C, Yoshinaga T
  • 学会等名: 5th World Fisheries Congress
  • 発表場所: Yokohama, Japan
• [図書] 魚類生態学の基礎(塚本勝巳編)
  • 著者名/発表者名: 吉永龍起. 生活史
  • 出版者: 恒星社厚生閣(印刷中)
• [図書] 魚類生態学の基礎(塚本勝巳編)
  • 著者名/発表者名: 吉永龍起. 寿命と老化
  • 出版者: 恒星社厚生閣(印刷中)
• [備考]
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