研究概要 |
魚類は,「塩類細胞」という特殊な細胞をつかって,淡水と海水という全く異なるイオン環境に適応することができる.塩類細胞の分子メカニズム(特に淡水におけるメカニズム)は近年まで謎に包まれていたが,本研究では,誰もその存在を予測できなかった新規イオントランスポーターを発見し,「魚の淡水適応の謎」を解く鍵を得ることができた.さらに,淡水適応メカニズムは魚種によって大きく異なることが明らかとなった.本研究でみいだしたイオントランスポーター群を分子マーカーとして用いれば,魚類の淡水・海水適応度をモニタリングすることが可能となる.
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