研究概要 |
北海道網走地域の火山灰土壌を対象に,凍結に伴う凍土の水ポテンシャルの低下に対するマトリックポテンシャルと浸透ポテンシャルの寄与について検討した。その結果,EC_<1:5>の値が0.17dSm^<-1>以下では浸透ポテンシャルの影響は無視できるほど小さかった。また,下層に水ポテンシャルセンサーを埋設して野外観測を行い,上記の結果を用いて凍土層と下層のマトリックポテンシャルの比較を行ったところ,凍土のマトリックポテンシャルに連動して下層のマトリックポテンシャルが変化する様子が観測された。凍土層の深さ5cmと下層の深さ35cmのマトリックポテンシャルは凍土層の方が最大約2.54MPaも小さい値を示した。
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