研究概要 |
本研究は,ガチョウ放飼による果樹園の下草管理技術の開発を目的として,ガチョウの(1)除草,(2)産肉および(3)産卵能力について検討を行った.(1)ナシ園に放飼したガチョウのイネ科草本に対する嗜好性は他の植物種よりも高く,除草効果は顕著であった.(2)ナシ園放飼したガチョウ(補助飼料なし)の発育は増加傾向を示し,放飼終了時には2,820gに達した.(3)草のみを採食したガチョウは配合飼料を給与した場合に比べ産卵率が低下したものの,約24%の産卵率を示した.以上より,果樹園におけるガチョウ放飼は下草管理に有効であることが示された.
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