研究課題/領域番号 |
20780230
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
環境農学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
大山 克己 千葉大, 准教授 (20456081)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2009年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2008年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
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キーワード | 農業工学 / システム工学 / 農林水産物 / 環境 / 園芸学 |
研究概要 |
本研究の最終目標は、都市園芸に適した環境保全型植物生産システムの開発である 実際には、現在でも環境保全型であると考えられる温室をさらに改良し、その包括的な制御を行なう「頭脳」となる高度制御装置を開発している。あわせて、汎用性の高いマイクロプロセッサーを用いて、高度な制御装置を安価に作成することを試みている。 使用する部品の選定に際し高性能かつ安価なものを選択するのは、将来の実用化および普及を見据えているからである。今年度は、温室の設計や施工、その後のデータ収集、解析に注力した。 温室内に設置される電力を消費する機器として主要なものである、天窓および側窓開閉用のモータ、カーテンの展開・収縮用モータ、室内空気攪拌用のファン、水耕装置用のポンプなどである。 一般的な建築物と比べると、温室で利用される電力を消費する機器の種類や台数は少なく、それぞれの調節は比較的容易であるが、現状では消費電力の平準化は考慮されていない場合が多いために、各々の機器の制御装置が独立していることに起因して複数の機器が同時に稼動してしまい、結果として、最大消費電力が大きくなる場合があることを解消しようとしている。 (1)温室用制御装置の開発 植物の生育へおよぼす影響は少ないことを利用して、温室の機器の動作が同時に起こらないように制御する方式を開発し、負荷の平準化を目指した。 (2)開発した温室制御装置の稼動試験 実際の温室において稼動試験を実施した。制御対象は、天窓および側窓開閉用のモータ、カーテンの展開・収縮用モータ、室内空気攪拌用のファン、および水耕装置のポンプである。その際、各機器の動作時間、動作状況、温室内外の環境条件等を計測および記録した。あわせて、各機器の消費電力もCT(カレントトランスフォーマー、変流器)を利用して計測および記録した。稼動試験の際、いくつかの問題点が生じた場合ので、マイクロプロセッサーの制御プログラムを改良している。本稼動試験は、連携研究者高垣美智子とともに21年度に実施する。
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