研究概要 |
炭素-水素結合は様々な有機化合物に遍在している一方,種々の変換反応に対して最も不活性な結合のひとつである.申請者はパラジウムを触媒として用い,この炭素-水素結合を炭素-ヘテロ原子(窒素,硫黄原子)結合へと効率的に変換する手法の開発を行った.特に本プロセスを分子内反応へと適用することにより,多くの生理活性化合物の母核として存在している,インダゾールやインドール,2-キノリノンといった含窒素複素環や,ベンゾチオフェンやベンゾチアゾールといった含硫黄複素環が効率的に得られることを明らかにした.
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