研究課題
若手研究(B)
von Willebrand factor (VWF)は、速い血流下の血小板凝集反応を担う多量体タンパク質で、プロテアーゼADAMTS-13はVWF-A2ドメイン内のTyr^<1605>-Met^<1606>の間を特異的に切断することで調節している。しかし、A2ドメインの結晶構造では切断部位は内部に埋もれており、切断の際にはA2ドメインの構造が血流依存的にアンフォールドすると考えられているが、その詳細は不明である。本研究では、A2ドメインが切断部位を露出させる機構と、アンフォールドしたA2ドメインをADAMTS-13が特異的に認識・切断する機構を、構造生物学的に解明することを目的とする。前年度までにA2ドメインの酵母(P. pastoris)発現系を構築し、変性剤存在下および非存在下での構造解析を行った。その結果、運動性の高いA2ドメインのα4-lessループ付近は物理的な力によってアンフォールディングが誘起され、その結果ADAMTS-13切断部位が露出することが示唆された。
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