研究概要 |
低体重児に対する新生児マススクリーニングにおいて,先天性代謝異常症の高頻度な偽陽性が問題となっている.我々は,スクリーニング初回検査に調製済みの血液濾紙を再利用して,高速液体クロマトグラフィー-質量分析法(LC-MS)を基盤とする上記疾患の病態分子マーカーの精密定量法の開発を行った.この結果,本法が疾患の精密再検証に有効であることが示唆された.また,臨床現場での実用化を指向して,移動相に水のみを使用する温度応答性クロマトグラフィーによる生体試料分析の検討を行った.本法によりサル血中麻酔薬の分析,動態解析が可能であった.
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