研究課題
若手研究(B)
準免疫状態あるいは再燃マラリア患者における脳マラリア(CM)の発症は稀であるものの、流行域ではしばしば問題となる。流行域における成人はマラリアに対して部分的な免疫を獲得しているため、子供に比べてCMに対して抵抗性を持つ。しかし、CMから宿主を守るのに十分な免疫を獲得するために何回の感染が必要なのかは未だに不明である。本研究で2系統のマウス(B6、Balb/c)に0~2回の事前感染と治療のサイクルを繰り返した後、104個のPlasmodium berghei ANKAに感染させ、以下を明らかにした。(1)2回の事前感染により感受性B6マウスをCMから保護できる、(2)非感染および1サイクル事前感染マウスにおいてCMの病態に違いは見られない、(3)CD8 T細胞、血液脳関門レギュレーター・アンジオポエチン-1(ANG-1)とアンジオポエチン-2(ANG-2)および遊離ヘムがCMの病態に関係する。
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