インフルエンザウイルス結合性アシアロ糖脂質の感染機構における機能グライコミクス

• 研究課題/領域番号: 20790357
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: ウイルス学
• 研究機関: 静岡県立大学
• 研究代表者: 高橋 忠伸 静岡県立大学, 薬学部, 助教 (20405145)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• 研究課題ステータス: 完了 (2009年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2009年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2008年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: インフルエンザウイルス / スルファチド / ヘマグルチニン / ウイルス増殖 / ヌクレオプロテイン / ウイルス産生 / パラインフルエンザウイルス

研究概要

インフルエンザウイルスを含む一部のウイルスが、レセプターであるシアル酸を含有していない硫酸化糖脂質スルファチドへ特異的に結合することを報告している。本研究は、スルファチドがウイルス感染の受容体として機能しないこと、さらにインフルエンザウイルスの宿主や亜型に依存せず、感染細胞からの子孫ウイルス粒子の産生を強力に促進させることを明らかにした。今後、シアリダーゼ阻害剤とは異なる新規抗ウイルス薬のターゲットとして期待される。

研究成果

• [雑誌論文] Binding of sulfatide to recombinant hemagglutinin of influenza A virus produced by a baculovirus protein expression system. (2010)
  • 著者名/発表者名: Tadanobu Takahashi, Hiroaki Satoh, Masahiro Takaguchi, Suguru Takafuji, Hideshi Yokoyama, Satoshi Fujii, Takashi Suzuki
  • 雑誌名: J. Biochem. (in press)
  • 査読あり
• [雑誌論文] Binding of sulfatide to recombinant hemagglutinin of influenza A virus produced by a baculovirus protein expression system. (2010)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸
  • 雑誌名: Journal of Biochemistry (In press)
  • 査読あり
• [雑誌論文] Role of membrane rafts in viral infection. (2009)
  • 著者名/発表者名: Tadanobu Takahashi, Takashi Suzuki
  • 雑誌名: The Open Dermatology Journal 3 ページ: 178-194
  • URL: http://www.bentham-open.org/pages/gen.php?file=178TODJ.pdf&PHPSESSID=37e7c9d86b61dfdd520bad98b26f830c
  • 査読あり
• [雑誌論文] Role of sulfatide in virus infection and replication. (2009)
  • 著者名/発表者名: Tadanobu Takahashi, Takashi Suzuki
  • 雑誌名: TRENDS IN GLYCOSCIENCE AND GLYCOTECHNOLOGY (TIGG), Official Journal of the Japanese Society of Carbohydrate Research(学進出版) 121 ページ: 255-265
  • NAID: 10026976871
  • URL: http://www.jstage.jst.go.jp/article/tigg/21/121/255/_pdf
  • 査読あり
• [雑誌論文] Role of sulfatide in virus infection and replication. (2009)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸
  • 雑誌名: TRENDS IN GLYCOSCIENCE AND GLYCOT ECHNOLOGY (TIGG) 121 ページ: 255-265
  • NAID: 10026976871
  • 査読あり
• [雑誌論文] Role of membrane rafts in viral infection. (2009)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸
  • 雑誌名: BENTAM OPEN, The Open Dermatology Journal 3 ページ: 178-194
  • 査読あり
• [雑誌論文] Sulfatide Is Required for Efficient Replication of Influenza A Virus. (2008)
  • 著者名/発表者名: Tadanobu Takahashi, Kouki Murakami, Momoe Nagakura, Hideyuki Kishita, Shinya Watanabe, Koichi Honke, Kiyoshi Ogura, Tadashi Tai, Kazunori Kawasaki, Daisei Miyamoto, Kazuya I.P.J. Hidari, Chao-Tan Guo, Yasuo Suzuki, Takashi Suzuki
  • 雑誌名: J. Virol. 82 ページ: 5940-5950
  • URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2395127/pdf/2496-07.pdf
  • 査読あり
• [雑誌論文] インフルエンザウイルス感染におけるスルファチドの機能 (2008)
  • 著者名/発表者名: 鈴木隆、高橋忠伸、鈴木康夫
  • 雑誌名: 蛋白質核酸酵素糖鎖情報の独自性と普遍性(共立出版) Vol.53No.12 ページ: 1676-1682
• [雑誌論文] Sulfatide Is Required for Efficient Replication of Influenza A Virus (2008)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸
  • 雑誌名: Journal of Virology 82 ページ: 5940-5950
  • 査読あり
• [雑誌論文] インフルエンザウイルス感染におけるスルファチドの機能 (2008)
  • 著者名/発表者名: 鈴木隆
  • 雑誌名: 蛋白質核酸酵素糖鎖情報の独自性と普遍性 53 ページ: 1676-1682
• [学会発表] トリインフルエンザウイルスH5型ヘマグルチニンのバキュロウイルスを用いた大量産生系の確立 (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐藤紘彰、高橋忠伸、横山英志、藤井敏、鈴木隆
  • 学会等名: 平成21年度日本薬学会東海支部例会
  • 発表場所: 四日市
  • 年月日: 2009-11-23
• [学会発表] トリインフルエンザウイルスH5型ヘマグルチニンのバキュロウイルスを用いた大量産生系の確立 (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐藤紘彰
  • 学会等名: 平成21年度日本薬学会東海支部例会
  • 発表場所: 四日市市文化会館
  • 年月日: 2009-11-23
• [学会発表] インフルエンザウイルス感染におけるスルファチドの機能 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸、村上宏起、本家孝一、小倉潔, 田井直、川崎一則、左一八、郭潮 潭、鈴木康夫、鈴木隆
  • 学会等名: 平成21年度中部乳酸菌研究会
  • 発表場所: 東京都国立
  • 年月日: 2009-11-07
• [学会発表] インフルエンザウイルス感染におけるスルファチドの機能 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸
  • 学会等名: 平成21年度中部乳酸菌研究会
  • 発表場所: ヤクルト中央研究所(東京)
  • 年月日: 2009-11-07
• [学会発表] パラインフルエンザウイルスの硫酸化糖脂質スルファチドへの結合 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸、高口仁宏、鈴木隆
  • 学会等名: 第57回日本ウイルス学会学術集会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-10-26
• [学会発表] パラインフルエンザウイルスの硫酸化糖脂質スルファチドへの結合 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸
  • 学会等名: 第57回日本ウイルス学会学術集会
  • 発表場所: 都市センターホテル(東京)
  • 年月日: 2009-10-26
• [学会発表] 硫酸化糖脂質スルファチドはパラインフルエンザウイルスに結合する (2009)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸、伊藤一彦、高口仁宏、福島圭穣、鈴木隆
  • 学会等名: 第82回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2009-10-24
• [学会発表] 硫酸化糖脂質スルファチドはパラインフルエンザウイルスに結合する (2009)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸
  • 学会等名: 第82回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
  • 年月日: 2009-10-24
• [学会発表] ウイルス結合性アシアロ硫酸化糖脂質を介したウイルス感染機構の解明 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸、鈴木隆
  • 学会等名: USフォーラム2008
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2009-08-05
• [学会発表] ウイルス結合性アシアロ硫酸化糖脂質を介したウイルス感染機構の解明 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸
  • 学会等名: 2008USフォーラム
  • 発表場所: 静岡県立大学
  • 年月日: 2009-08-05
• [学会発表] 新規抗インフルエンザウイルス薬探索法の構築 (2009)
  • 著者名/発表者名: 石坂繁行、高橋忠伸、池田潔、佐藤雅行、鈴木隆
  • 学会等名: 日本薬学会第129年会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2009-03-27
• [学会発表] 新規抗ウイルス薬開発戦略を目指したパラミクソウイルス感染における硫酸化糖脂質スルファチドの機能解明 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸、伊藤一彦、高口仁宏、鈴木隆
  • 学会等名: 日本薬学会第129年会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2009-03-27
• [学会発表] 新規抗ウイルス薬開発戦略を目指したパラミクソウイルス感染における硫酸化糖脂質スルファチドの機能解明 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸
  • 学会等名: 日本薬学会第129年会
  • 発表場所: 京都国際会館
  • 年月日: 2009-03-27
• [学会発表] 新規抗インフルエンザウイルス薬探索法の構築 (2009)
  • 著者名/発表者名: 石坂繁行
  • 学会等名: 日本薬学会第129年会
  • 発表場所: 京都国際会館
  • 年月日: 2009-03-27
• [学会発表] パラミクソウイルス感染におけるsulfatideの機能解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤一彦、高橋忠伸、高口仁宏、鈴木隆
  • 学会等名: 平成20年度日本薬学会東海支部例会
  • 発表場所: 静岡
  • 年月日: 2008-12-06
• [学会発表] パラミクソウイルス感染におけるsulfatideの機能解析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤一彦
  • 学会等名: 平成20年度日本薬学会東海支部例会
  • 発表場所: 静岡県立大学薬学部
  • 年月日: 2008-12-06
• [学会発表] Sulfatide is required for efficient replication of influenza A virus (2008)
  • 著者名/発表者名: Takashi Suzuki, Chao-Tan Guo, Yasuo Suzuki, Tadanobu Takahashi
  • 学会等名: The Eighth Chaina-Japan International Symposium on Health Sciences
  • 発表場所: Hangzhou, China
  • 年月日: 2008-11-18
• [学会発表] 宿主細胞のスルファチドはインフルエンザウイルスの増殖を促進する (2008)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸、川崎一則、左一八、郭潮 潭、鈴木康夫、鈴木隆
  • 学会等名: 第56回日本ウイルス学会学術集会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2008-10-26
• [学会発表] 宿主細胞のスルファチドはインフルエンザウイルスの増殖を促進する (2008)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸
  • 学会等名: 第56回日本ウイルス学会学術集会
  • 発表場所: 岡山コンベンションセンター
  • 年月日: 2008-10-26
• [学会発表] 硫酸化糖脂質とパラインフルエンザウイルスの結合 (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤一彦、高橋忠伸、高口仁宏、鈴木隆
  • 学会等名: 糖鎖科学名古屋拠点第6回若手の力
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2008-09-10
• [学会発表] 硫酸化糖脂質とパラインフルエンザウイルスの結合 (2008)
  • 著者名/発表者名: 伊藤一彦
  • 学会等名: 糖鎖科学名古屋拠点第6回若手の力
  • 発表場所: 名古屋大学大学院工学研究科
  • 年月日: 2008-09-10
• [学会発表] スルファチドが関与するインフルエンザウイルス複製機構と新たな抗ウイルス薬戦略 (2008)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸、村上宏起、本家孝一、小倉潔、田井直、川崎一則、左一八、郭潮 潭、鈴木康夫、鈴木隆
  • 学会等名: 第28回日本糖質学会年会
  • 発表場所: つくば
  • 年月日: 2008-08-18
• [学会発表] ルファチドが関与するインフルエンザウイルス複製機構と新たな抗ウイルス薬戦略 (2008)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸
  • 学会等名: 第28回日本糖質学会年会
  • 発表場所: つくば国際会議場
  • 年月日: 2008-08-18
• [学会発表] スルファチドはインフルエンザウイルスの増殖を制御する (2008)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸、村上宏起、本家孝一、小倉潔、田井直、川崎一則、左一八、郭潮 潭、鈴木康夫、鈴木隆
  • 学会等名: 第54回日本薬学会東海支部大会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2008-07-05
• [学会発表] スルファチドはインフルエンザウイルスの増殖を制御する (2008)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸
  • 学会等名: 第54回日本薬学会東海支部大会
  • 発表場所: 名古屋市立大学薬学部
  • 年月日: 2008-07-05
• [学会発表] インフルエンザウイルス増殖機構におけるスルファチドの役割 (2008)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸、村上宏起、本家孝一、小倉潔、田井直、川崎一則、左一八、郭潮 潭、鈴木康夫、鈴木隆
  • 学会等名: 第72回日本生化学会中部支部例会
  • 発表場所: 岐阜
  • 年月日: 2008-05-24
• [学会発表] インフルエンザウイルス増殖機構におけるスルファチドの役割 (2008)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸
  • 学会等名: 第72回日本生化学会中部支部例会
  • 発表場所: 岐阜大医学部
  • 年月日: 2008-05-24
• [学会発表] インフルエンザウイルスの増殖におけるSulfatideの機能 (2008)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸、橋本麻子、丸山真美、石田秀治、木曾真、河岡義裕、左一八、鈴木康夫、鈴木隆
  • 学会等名: 第22回インフルエンザ研究者交流の会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-05-20
• [学会発表] インフルエンザウイルスの増殖におけるSulfatideの機能 (2008)
  • 著者名/発表者名: 鈴木隆
  • 学会等名: 第22回インフルエンザ研究者交流の会
  • 発表場所: 東大医科学研究所
  • 年月日: 2008-05-20
• [学会発表] 硫酸化糖脂質スルファチドはインフルエンザウイルスの増殖を促進する (2008)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸、村上宏起、本家孝一、小倉潔、田井直、川崎一則、左一八、郭潮 潭、鈴木康夫、鈴木隆
  • 学会等名: 第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 神戸
• [学会発表] 硫酸化糖脂質スルファチドはインフルエンザウイルスの増殖を促進する (2008)
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸
  • 学会等名: 第31回日本分子生物学会年会・第81回日本生化学会大会合同大会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
• [学会発表] 硫酸化糖脂質スルファチドはインフルエンザウイルスの増殖を促進する
  • 著者名/発表者名: 高橋忠伸、村上宏起、本家孝一、小倉潔、田井直、川崎一則、左一八、郭潮 潭、鈴木康夫、鈴木隆
• [備考]
  • URL: http://sys.u-shizuoka-ken.ac.jp/~biochem/index.html
• [備考]
  • URL: http://sys.u-shizuoka-ken.ac.jp/~biochem/index.html
• [備考]
  • URL: http://sys.u-shizuoka-ken.ac.jp/~biochem/index.html