研究課題
若手研究(B)
我々はインフルエンザAウイルス感染後、肺組織やリンパ組織でオステオポンチン(osteopontin ; Opn)の産生が誘導されることを見いだした。ウイルス感染に対する一次免疫応答に関しては、Opn遺伝子が欠損したOpn欠損マウスおよびOpn遺伝子を正常に発現する野生型マウス間で差は認められなかった。しかしながら、インフルエンザAウイルス抗原特異的メモリーCD8^+T細胞はOpn欠損マウスで、野生型マウスと比較して有意に増加していた。現在のところ、ウイルス感染後に産生誘導されるオステオポンチンは樹状細胞からのIL-12の産生を促進することで、記憶CD8^+T細胞の形成と維持を制御していると考えられる。
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