研究概要 |
認知機能調節におけるピロリドン誘導体に関する研究において、申請者は次の報告を行った。ピロリドン誘導体であるnefiracetamがNMDA受容体賦活作用ならびにCaMキナーゼII活性化を介して認知機能調節を亢進する(Moriguchi et al., J. Neurochem. 2008)、nefiracetamは神経変性疾患のモデルである嗅球摘出マウスにおいても、CaMキナーゼIIおよびPKCの活性化を介して認知機能調節を亢進する(Moriguchi et al., J. Neurochem. 2009)、nefiracetamはプレシナプスにおけるニコチン性アセチルコリン受容体を介して、グルタミン酸の遊離を促進する(Moriguchi et al., Neuroscience 2009)およびアルツハイマー病治療薬であるgalantamineはCaMキナーゼIIの活性化を介して認知機能調節を亢進する(Moriguchi et al., Hippocampus 2009)。
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