神経障害部位特異的な薬物送達方法の開発

• 研究課題/領域番号: 20790403
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 応用薬理学
• 研究機関: 京都薬科大学
• 研究代表者: 高田 和幸 京都薬科大学, 薬学部, 助教 (10434664)
• 研究協力者: 谷口 隆之 京都薬科大学, 教授 ; 下濱 俊 札幌医科大学, 教授 ; 遠山 育夫 滋賀医科大学, 教授 ; 富本 秀和 三重大学, 教授 ; 有賀 寛芳 北海道大学, 教授 ; 平 敬宏 山梨大学, 教授 ; 犬伏 俊郎 滋賀医科大学, 教授 ; 森川 茂廣 滋賀医科大学, 教授 ; 安井 裕之 京都薬科大学, 教授 ; 北村 佳久 京都薬科大学, 准教授 ; 松岡 康治 ジョージタウン大学, 助教 ; 柳沢 大治郎 京都薬科大学, 大学院生 ; 柳田 孝志 京都薬科大学, 大学院生 ; 中田 行紀 京都薬科大学, 大学院生 ; 芝池 知徳 京都薬科大学, 大学院生 ; 津島 純 京都薬科大学, 大学院生 ; 山本 温子 京都薬科大学, 大学院生
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• 研究課題ステータス: 完了 (2009年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2009年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2008年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
• キーワード: 神経障害部位 / 神経保護 / アルツハイマー病 / 脳梗塞 / アミロイドβ / シナプス破綻 / アクチン重合 / アストロサイト / パーキンソン病 / DJ-1 / 抗酸化作用 / electron spin resonance / 中大脳動脈閉塞モデル / ペナンブラ / 神経原線維変化 / 細胞骨格タンパク質 / 剖検脳 / トランスジェニックマウス

研究概要

アルツハイマー病における神経障害部位では発症誘導因子のアミロイドβ依存的にアクチン重合関連因子の蓄積が引き起こされていることを見いだし、シナプス破綻との関連性ならびに新規治療ターゲットを提唱した。さらに脳梗塞などの神経障害部位では、アストロサイトが神経保護作用を有するDJ-1を分泌することを見いだし、アストロサイトを用いたDJ-1の脳内送達による神経保護戦略の可能性を示唆した。

研究成果

• [雑誌論文] Oxidative stress induction of DJ-1 protein in reactive astrocytes scavenges free radicals and reduces cell injury. (2009)
  • 著者名/発表者名: Takashi Yanagida, Jun Tsushima, Yoshihisa Kitamura, Daijiro Yanagisawa, Kazuyuki Takata, Tomonori Shibaike, Atsuko Yamamoto, Takashi Taniguchi, Hiroyuki Yasui, Takahiro Taira, Shigehiro Morikawa, Toshiro Inubushi, Ikuo Tooyama, Hiroyoshi Ariga
  • 雑誌名: Oxi. Med. Cell. Long. 2 ページ: 36-42
  • NAID: 120005350101
  • 査読あり
• [雑誌論文] Involvement of WAVE Accumulation in Aβ/APP Pathology- Dependent Tangle Modification in Alzheimer's Disease. (2009)
  • 著者名/発表者名: Kazuyuki Takata, Yoshihisa Kitamura, Yukinori Nakata, Yasuji Matsuoka, Hidekazu Tomimoto, Takashi Taniguchi, Shun Shimohama
  • 雑誌名: Am. J. Pathol. 175 ページ: 17-24
  • 査読あり
• [雑誌論文] Oxidative stress induction of DJ-1 protein in reactive astrocytes scavenges free radicals and reduces cell injury (2009)
  • 著者名/発表者名: Takashi Yanagida et al.
  • 雑誌名: Oxi.Med.Cell.Long. 2 ページ: 36-42
  • 査読あり
• [雑誌論文] Involvement of WAVE Accumulation in A β/APP Pathology-Dependent Tangle Modification in Alzheimer's Disease (2009)
  • 著者名/発表者名: Kazuyuki Takata, et.al.
  • 雑誌名: Am. J. Pathol (in press)
  • 査読あり
• [学会発表] アミロイドβ蛋白質依存性アルツハイマー病病変の研究 (2010)
  • 著者名/発表者名: 高田和幸, 他
  • 学会等名: 日本薬学会第130年会
  • 発表場所: 就実大学(岡山)
  • 年月日: 2010-03-29
• [学会発表] アルツハイマー病の神経原線維変化におけるCRMP2の蓄積 (2010)
  • 著者名/発表者名: 北村佳久, 他
  • 学会等名: 日本薬学会 第130年会
  • 発表場所: 岡山桃太郎アリーナ(岡山)
  • 年月日: 2010-03-29
• [学会発表] アミロイドβ蛋白質依存性アルツハイマー病病変の研究 (2010)
  • 著者名/発表者名: 高田和幸, 他
  • 学会等名: 日本薬学会 第130年会
  • 発表場所: 就実大学(岡山)
  • 年月日: 2010-03-29
• [学会発表] アルツハイマー病におけるアミロイドβ依存性の神経原線維変化成熟化に関する解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 高田和幸, 他
  • 学会等名: 第83回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 大阪国際会議場(大阪)
  • 年月日: 2010-03-17
• [学会発表] アルツハイマー病の変性神経形成におけるリン酸化CRMP2蓄積に対するアミロドβ蛋白質およびリン酸化タウ蛋白質の関与 (2010)
  • 著者名/発表者名: 北村佳久, 他
  • 学会等名: 第83回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 大阪国際会議場(大阪)
  • 年月日: 2010-03-17
• [学会発表] 酸化ストレスによるアストロサイトDJ-1の遊離および神経保護作用の解析 (2010)
  • 著者名/発表者名: 伊藤奈津子, 他
  • 学会等名: 第83回日本薬理学会年会
  • 発表場所: 大阪国際会議場(大阪)
  • 年月日: 2010-03-17
• [学会発表] アルツハイマー病ワクチン療法戦略における抗Aβ抗体のミクログリアに対する作用 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高田和幸, 他
  • 学会等名: 日本薬学会第129年会
  • 発表場所: 京都国際会議場(京都)
  • 年月日: 2009-03-27
• [学会発表] アルツハイマー病ワクチン療法戦略における抗Aβ抗体のミクログリアに対する作用 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高田和幸, 他
  • 学会等名: 日本薬学会第129年会
  • 発表場所: 京都国際会議場
  • 年月日: 2009-03-27
• [学会発表] 抗アミロイドβ抗体によるミクログリアのアミロイドβ貪食機能制御 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高田和幸, 他
  • 学会等名: 第82回日本薬理学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(神奈川)
  • 年月日: 2009-03-16
• [学会発表] 抗アミロイドβ抗体によるミクログリアのアミロイドβ貪食機能制御 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高田和幸, 他
  • 学会等名: 第82回日本薬理学会年会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 2009-03-16