研究概要 |
日本人の食事のグリセミックインデックス(GI)と糖尿病発症の関連を検討した.北陸のある製造業事業所の従業員3,552名(男2,065名,女1,487名)に対して2003年に行った栄養調査の結果から,習慣的な食事のGIを算出した.2003年から2009年までに男性133名,女性31名の新規糖尿病発症を確認した.男性では,GI五分位第1位に対する糖尿病発症リスクは,五分位第5位で1.8倍に有意に上昇していた.女性ではGIと糖尿病発症の間に有意な関連は認めなかった.本研究により,日本人男性において,高GI食が糖尿病発症と関連することが示された.
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