研究概要 |
1,261人の追跡を行った結果、1999年のベースライン時における正常血圧者814人のうち、222人が高血圧症に進展していた(血圧.140/90 mmHgかつ/または降圧薬内服中であった場合を高血圧と規定)。血漿エンドセリン(ET)-1濃度別に4群に分け(Q1 : 0.3-3.7, Q2 : 3.8-4.7, Q3 : 4.8-5.6, Q4 : 5.7-18.7 pg/ml)解析を行った結果、最高値群において8年後に有意な高血圧への進展を認めた(オッズ比=1.57 ; 95% CI, 1.09-2.27)。さらにその他の関連因子で補正を重ねても、高いオッズ比が得られた(1.87, 95%C.I : 1.24-2.81)。高濃度ET-1は高血圧進展と関連があることより、高血圧との関連の深い脳血管疾患とET-1との関連も予測され、今後解析を重ねていく方針である。
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