終末期がん患者の痛みと日常生活に関する心理社会的リハビリテーションについての研究

• 研究課題/領域番号: 20790474
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 内科学一般(含心身医学)
• 研究機関: 神奈川県立保健福祉大学
• 研究代表者: 佐藤 大介 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (00381682)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• 研究課題ステータス: 完了 (2009年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2009年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2008年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
• キーワード: 代替医療 / 腫瘍 / 障害学 / 作業療法学

研究概要

Physical Performances Tests Battery日本語版による終末期がん患者の動作遂行度測定の実施可能性を検討し,痛みを有する終末期がん患者の活動制限の特徴とその関連要因を検討することを目的に調査を行った.組織学的に末期がんと診断され,外来もしくは入院中の患者120名を対象とした.評価尺度として,痛みに影響される8つの日常生活基本動作の遂行度にPPTBattery日本語版,活動制限の重症度にFunctional Independence Measure,痛みにVisual Analog scaleを用いた.PPT Battery日本語版の信頼性に関して,評価者間信頼性,評価者内信頼性共に0.91あるいは高いICC値を示した.妥当性に関して,PPT Battery日本語版の各項目得点とFIMの合計得点との間に有意な関連が認められた.関連要因に関して,単変量解析または重回帰分析の結果,PPT Battery日本語版の各項目に痛みと感情状態が有意に関連し,また,その他の要因として歩行状態が有意に関連していた.今回使用したPPT Battery日本語版は,終末期がん患者の日常生活動作遂行度を測定する評価尺度として十分な信頼性と妥当性を有することが示された.また,痛みそのものの軽減を図るだけでなく,感情状態を改善することで,終末期がん患者の活動制限を改善できる可能性があること,及び,PPT Battery日本語版による評価を行う際は,歩行状態を考慮に入れる必要があることが示唆された.

研究成果

• [雑誌論文] 末期癌患者に対するリハビリテーションの心理社会的側面への影響 (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐藤大介
  • 雑誌名: 日本社会精神医学会雑誌 18 ページ: 145-145
• [学会発表] 千葉県内の作業療法士の勤務実態調査報告 (2010)
  • 著者名/発表者名: 小林毅、福田均、茂木優希、吉川法生、佐藤大介, 他
  • 学会等名: 第11回千葉県作業療法士会学会
  • 発表場所: 成田エクセルホテル東急(千葉県)
  • 年月日: 2010-03-07
• [学会発表] 千葉県における作業療法士実践研修のニーズ調査 (2010)
  • 著者名/発表者名: 吉川法生、岡本太郎、高橋信佳、安部能成、佐藤大介, 他
  • 学会等名: 第11回千葉県作業療法士会学会
  • 発表場所: 成田エクセルホテル東急(千葉県)
  • 年月日: 2010-03-07
• [学会発表] The influence of fatigue and pain on physical performance of patients with cancer (2010)
  • 著者名/発表者名: Daisuke Sato
  • 学会等名: 15th International Congress of the World Federation of Occupational Therapists
  • 発表場所: Santiago
• [学会発表] Activities of daily living of patients with cancer (2009)
  • 著者名/発表者名: Daisuke Sato
  • 学会等名: 20th asia pacific cancer conference
  • 発表場所: Tsukuba international congress center (Tsukuba, Japan)
  • 年月日: 2009-11-13
• [学会発表] Effect of occupational therapy intervention on patients with schizophrenia (2009)
  • 著者名/発表者名: Daisuke Sato
  • 学会等名: The kobe conference of the international neuropsychiatric association
  • 発表場所: Kobe international conference center (kobe, Japan)
  • 年月日: 2009-09-13
• [学会発表] The influence of pain on physical performance of patients of patients with cancer (2009)
  • 著者名/発表者名: Daisuke Sato
  • 学会等名: 14th international psychogeriatric association
  • 発表場所: Montreal Convention Center (Montreal, Canada)
  • 年月日: 2009-09-04
• [学会発表] IMRの可能性-家族心理教育と組み合わせた実践から (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐藤大介
  • 学会等名: リカバリー全国フォーラム2009
  • 発表場所: 日本社会事業大学(東京都)
  • 年月日: 2009-08-21
• [学会発表] 長期入院患者にIllness Management and Recoveryを実践した一例 (2009)
  • 著者名/発表者名: 武井寛道、加藤大慈、須山章、森田和美、佐藤大介, 他
  • 学会等名: 第158神奈川県精神医学会
  • 発表場所: 磯子公会堂(神奈川県)
  • 年月日: 2009-07-11
• [学会発表] The influence of pain on physical performance of patients with cancer (2009)
  • 著者名/発表者名: Daisuke Sato
  • 学会等名: 11th world congress of psycho-oncology
  • 発表場所: Austria Center Vienna (Vienna, Austria)
  • 年月日: 2009-06-25
• [学会発表] 進行がん患者の痛みと日常生活動作の関連の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐藤大介
  • 学会等名: 第51回日本老年社会科学会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(神奈川県)
  • 年月日: 2009-06-20
• [学会発表] 病気の自己管理とリカバリー(IMR)プログラムを用いた統合失調症患者に対する心理教育的支援の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐藤大介、加藤大慈、上原久美、内山繁樹、平安良雄
  • 学会等名: 第43回日本作業療法学会
  • 発表場所: ビッグパレットふくしま(福島県)
  • 年月日: 2009-06-20
• [学会発表] 視覚性図形課題とPASAT課題におけるワーキングメモリの検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 白濱勲二、佐藤大介、友利幸之介、有川真弓、山西葉子
  • 学会等名: 第43回日本作業療法学会
  • 発表場所: ビッグパレットふくしま(福島県)
  • 年月日: 2009-06-20
• [学会発表] リハビリテーションによるターミナルがん患者の自尊感情の変化の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐藤大介
  • 学会等名: 第24回日本老年精神医学会
  • 発表場所: パシフィコ横浜(神奈川県)
  • 年月日: 2009-06-19
• [学会発表] The influence of fatigue and pain on physical performance of patients with cancer (2009)
  • 著者名/発表者名: Daisuke Sato
  • 学会等名: 5^<th> world congress of the international society of physical & rehabilitation medicine
  • 発表場所: Istanbul Convention & Exhibition Centre (Istanbul, Turkey)
  • 年月日: 2009-06-14
• [学会発表] Activities of daily living of patients with cancer (2009)
  • 著者名/発表者名: Daisuke Sato
  • 学会等名: 20th Asia Pacific Cancer Conference
  • 発表場所: Ibaraki
• [学会発表] Effects of occupational therapy intervention on patients with schizophrenia (2009)
  • 著者名/発表者名: Daisuke Sato
  • 学会等名: The Kobe Conference of The International Neuropsychiatric Association
  • 発表場所: Hyogo
• [学会発表] Physical performance and health status of patients with cancer (2009)
  • 著者名/発表者名: Daisuke Sato
  • 学会等名: 14th World Congress of International Psychogeriatric Association
  • 発表場所: Montreal
• [学会発表] The influence of fatigue on physical performance of patients with cancer (2009)
  • 著者名/発表者名: Daisuke Sato
  • 学会等名: 11th World Congress of Psycho-oncology
  • 発表場所: Vienna
• [学会発表] The influence of pain on physical performance and health status of patients with cancer (2008)
  • 著者名/発表者名: Daisuke Sato
  • 学会等名: 13th Pacific Rim College of Psychiatrists Scientific Meeting
  • 発表場所: Tokyo
  • 年月日: 2008-10-30
• [学会発表] 終末期がん患者に対する作業療法の自尊心への影響の検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 佐藤大介
  • 学会等名: 第21回日本サイコオンコロジー学会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2008-10-09
• [学会発表] Group occupational therapy intervention for patients with schizophrenia (2008)
  • 著者名/発表者名: Daisuke Sato
  • 学会等名: XIV World Congress of Psychiatry
  • 発表場所: Prague
  • 年月日: 2008-09-20
• [学会発表] 緩和ケア病棟の終末期がん患者に対する個別作業療法の有用性の検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 佐藤大介
  • 学会等名: 第23回日本老年精神医学会
  • 発表場所: 兵庫
  • 年月日: 2008-06-27
• [学会発表] 進行がん患者に対する作業療法が自尊心に及ぼす影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 佐藤大介, 口田孝
  • 学会等名: 第42回日本作業療法学会
  • 発表場所: 長崎
  • 年月日: 2008-06-20
• [学会発表] The differential influence of pain on physical performance and health status of oatients with cancer (2008)
  • 著者名/発表者名: Daisuke Sato
  • 学会等名: The International Psycho-Oncology Society 10th W orld Congress
  • 発表場所: Madrid
  • 年月日: 2008-06-09
• [学会発表] The influence of pain and fatigue on physical performance of patients with cancer (2008)
  • 著者名/発表者名: Daisuke Sato
  • 学会等名: The 2008 Council of Occupational Therapists of the European Countries
  • 発表場所: Hamburg
  • 年月日: 2008-05-25
• [学会発表] 末期癌患者に対するリハビリテーションの心理社会的側面への影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 佐藤大介
  • 学会等名: 第28回日本社会精神医学会
  • 発表場所: 栃木
  • 年月日: 2008-02-27