研究概要 |
本研究は、他に有効な治療法のない進行・再発固形腫瘍、特に消化器がん・肺がん・子宮頚がん患者でHLA-A^*2402を有している患者を対象に、Cyclophosphamide投与後、HLA-A^*2402拘束性でKOC1, TTK, CO16 (URC10), DEPDC1,MPHOSPH1由来の腫瘍関連抗原エピトープペプチドカクテルを皮下接種し、IL-2を投与する。この方法の安全性を検証する第I相臨床試験である。3患者コホートのCyclophosphamide用量漸増試験とし、副次目的として、投与された患者のペプチドに対する特異的細胞性免疫反応誘導の可否および臨床効果についても検討した。これまでに適応患者計22例を登録、17例に対して安全に投与を終了した。本17例においてこれまでにGrade3以上の有害事象を認めていない。現時点で評価を終了した15例中8例にSD(stable disease)症例を認め、投与症例における免疫学的解析を進めている。
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