クローン病患者のマクロファージは脂質に過剰応答するか?

• 研究課題/領域番号: 20790504
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 消化器内科学
• 研究機関: 九州歯科大学
• 研究代表者: 鳥巣 剛弘 九州歯科大学, 歯学部, 助教 (30453228)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• 研究課題ステータス: 完了 (2009年度)
• 配分額: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円); 2009年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円); 2008年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: 下部消化管 / クローン病 / 下部消化管学

研究概要

「クローン病のマクロファージは脂質に過剰応答する」という仮説の元研究を遂行した。クローン病患者および健常者からマクロファージを単離し、脂肪酸で刺激し、培養上清中に分泌されたサイトカイン測定を行った。オレイン酸、リノール酸の刺激によりサイトカイン産生もクローン病患者では亢進していた。抑制型マクロファージのマーカーであるCD163の発現がクローン病患者で低値であった。またクローン病で可溶性CD163は高値で病勢に相関していた。これらの結果からクローン病患者では血清中因子により、単球・マクロファージが炎症生じやすく分化しているので、脂質に対しても過剰応答すると考えられた。

研究成果

• [雑誌論文] Possible association of atrophic gastritis and arterial stiffness in the healthy middle-aged Japanese (2009)
  • 著者名/発表者名: Torisu T*, Takata Y, Ansai T, Matsumoto T, Sonoki K, Soh I, Awano S, Yoshida A, Hamasaki T, Kagiyama S, Nakamichi I, Ohsumi T, Toyoshima K, Nishihara T, Iida M, Takehara T.
  • 雑誌名: J Atheroscler Thromb 16(5) ページ: 691-697
  • NAID: 10026143884
  • 査読あり
• [雑誌論文] IgA level is associated with risk for mortality in 80-year old population (2009)
  • 著者名/発表者名: Torisu T*, Takata Y, Ansai T, Soh I, Awano S, Sonoki K, Kagiyama S, Nakamichi I, Yoshida A, Hamasaki T, Matsumoto T, Iida M, Takehara T.
  • 雑誌名: Gerontology 55(2) ページ: 179-185
  • 査読あり
• [雑誌論文] Possible association of atrophic gastritis and arterial stiffness in healthy middle-aged Japanese (2009)
  • 著者名/発表者名: Torisu T
  • 雑誌名: J Atheroscler Tromb 16 ページ: 691-697
  • NAID: 10026143884
  • 査読あり
• [雑誌論文] Atrophic gastritis, but not antibody to Helicobacter pylori, is associated with body mass index in Japanese population (2008)
  • 著者名/発表者名: Torisu T*, Matsumoto T, Takata Y, Ansai T, Soh I, Awano S, Nakamichi I, Kagiyama S, Sonoki K, Yoshida A, Hamasaki T, Iida M, Takehara T.
  • 雑誌名: J Gastroenterol 43(10) ページ: 762-6
  • NAID: 10024423396
  • 査読あり
• [雑誌論文] Atrophic gastritis, but not antibody to Helicobacter pylori, is associated with body mass index in Japanese population (2008)
  • 著者名/発表者名: Torisu T
  • 雑誌名: J Gastroenterol 43 ページ: 762-766
  • NAID: 10024423396
  • 査読あり
• [雑誌論文] IgA level is associated with risk for mortality in 80-year old populati on (2008)
  • 著者名/発表者名: Torisu T
  • 雑誌名: Gerontology 55 ページ: 179-185
  • 査読あり
• [学会発表] 抗TNFα製剤のFcγレセプターを介したヒト血球との結合能の相違 (2010)
  • 著者名/発表者名: 鳥巣剛弘松本主之藤岡審、飯田三雄
  • 学会等名: 第6回日本消化管学会総会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2010-02-19
• [学会発表] Plasma Soluble CD163 May Be Representative of Clinical Activity in Crohn's Disease (2010)
  • 著者名/発表者名: 鳥巣剛弘松本主之江崎幹宏、小川紘太郎、鳥巣久美子、飯田三雄
  • 学会等名: Korea-Japan IBD symposium
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-01-23
• [学会発表] Plasma Soluble CD163 May Be Representative of Clinical Activity in Crohn's Disease (2010)
  • 著者名/発表者名: 烏巣剛弘
  • 学会等名: The 4th Korea-Japan IBD symposium
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-01-23
• [学会発表] クローン病における可溶性CD163の有用性の検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 鳥巣剛弘松本主之飯田三雄
  • 学会等名: 第51回日本消化器病大会(JDDW2009)
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2009-10-15
• [学会発表] マウス肝炎モデルにおいて肝細胞のSOCS1は防御的に機能する (2008)
  • 著者名/発表者名: 鳥巣剛弘松本主之飯田三雄
  • 学会等名: 第50回日本消化器病大会(JDDW 2008)
  • 発表場所: 東京
• [学会発表] 萎縮性胃炎がBMIと動脈硬化に与える影響 (2008)
  • 著者名/発表者名: 鳥巣剛弘、松本主之、飯田三雄
  • 学会等名: 第94回日本消化器病総会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] Infliximab維持投与中のCrohn病患者における血中サイトカインに関する検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 小川紘太郎, 松本主之, 江崎幹宏, 鳥巣剛弘, 中村昌太郎, 古賀秀樹, 矢田親一朗, 森山智彦, 飯田三雄
  • 学会等名: 第94回日本消化器病総会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] クローン病患者のマクロファージは脂質に過剰応答する (2008)
  • 著者名/発表者名: 鳥巣剛弘、松本主之、飯田三雄
  • 学会等名: 第94回日本消化器病総会
  • 発表場所: 福岡
• [学会発表] マウス肝炎もでるにおいて肝細胞のSOCS1は防御的に機能する (2008)
  • 著者名/発表者名: 鳥巣剛弘
  • 学会等名: 第50回日本消化器病大会
  • 発表場所: 東京