研究課題
若手研究(B)
我々はDNA マイクロアレイによる遺伝子発現解析によって非小細胞肺癌の上皮成長因子受容体チロシンキナーゼ阻害剤ゲフィチニブに対する感受性予測の可能性を報告している(S kakiuchi, et al, Hum Mol Genet. 2004)。さらに臨床応用を目指してRealtime RT-PCR をもちいたより簡便なシステム(Quantitative RT-PCR evaluating EGFR-TKIefficacy of NSCLC : QUEEN)を開発中である。本システムはレトロスペクティブな検討で高い正確性が認められ、無増悪期間、全生存期間とも相関が認められており、患者選択に資するバイオマーカーとして有用性が示唆されている。しかし、2008年同効薬であるエルロチニブが本邦で新たに承認され、再発非小細胞肺癌の標準的治療薬として使用されるようになった。本研究では、エルロチニブの感受性予測における本システムの有用性を評価することを目的とする。現時点では症例集積中であるがエルロチニブで治療された非小細胞肺癌の85.7%(12/14)の症例でBest overall response を正しく予測され、本システムの有用性が示唆された。現在も症例の集積を継続するとともに、無増悪期間、全生存期間との関連を検証している。
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