研究課題
若手研究(B)
骨髄選択的プロスタグランジンI2受容体(IP)欠損マウスモデル(=EPC機能低下モデル)では、腎不全の病態が増悪するか否かを、IP欠損マウス由来の骨髄細胞を用いて、骨髄移植マウスを作成し、検証を進めた。腎動脈虚血再灌流モデル、尿管結紮モデル、腎摘出モデルの三系統のなかで、腎動脈虚血再灌流モデルにおいて、血清クレアチニン値をwild骨髄細胞移植群との比較検討したところ、骨髄IP欠損モデルにおいて、血清クレアチニン値が高値を呈する傾向を見出したが、有意差は見出せなかった。今後、虚血条件の検討や、さらに実験動物数を増やすとともに、その形質変化の機能解析実験を行い、さらには尿管結紮モデル、腎摘出モデルにおいても検討を進めていく予定である。そして骨髄選択的IP欠損・腎不全モデルにおける正常EPC投与の影響、さらには腎不全病態への高機能EPC投与の影響についても検討を進めていく予定である。
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