研究課題/領域番号 |
20790617
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
神経内科学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
河村 信利 九州大学, 大学院・医学研究院神経内科学, 講師 (00432930)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2008年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 脳神経疾患 / 神経免疫 / 慢性炎症性脱髄性多発根神経炎 / CIDP / Th17細胞 / 認識抗原 / 自己抗体 / 自己抗原 |
研究概要 |
我々は蛍光ビーズを用いたフローサイトメトリー法により、CIDP患者および健常者における髄液サイトカイン・ケモカインの測定比較を行い、IL-17に加えて、IL-8およびMCP-1の上昇を見出した。この結果からCIDPにおいてIL-8/IL-17系が亢進している可能性が示唆された。一方で一部のCIDP患者ではIL-10の測定感度以下の低下を認め、CIDPにおいてはTh17細胞系の亢進に加えて炎症制御性T細胞系の低下というヘルパーT細胞バランスの破綻が病態に関与している可能性が考えられた。CIDPの末梢血を用いたフローサイトメトリーによる解析にて、無刺激下においてはCIDP患者、健常者ともにTh17細胞を示唆するIL-17産生細胞は認めなかった。細胞内サイトカイン測定においても、IL-17陽性細胞はCIDP患者、健常者ともに認めなかった。しかし、PMAおよびIonomycinでの刺激下での解析では、一部のCIDP患者においてCD4陽性IL-17陽性リンパ球の増加を認め、CIDP患者末梢血においてTh17細胞を同定した。これら結果からTh17細胞がCIDPにおいて存在し、その複雑な病態に寄与している可能性が示唆された。
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