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ステロイドによるジストロフィン遺伝子のスプライシング修飾とジストロフィン産生

研究課題

研究課題/領域番号 20790727
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関神戸大学

研究代表者

八木 麻理子  神戸大, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60362787)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2009年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2008年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワードスプライシング / ステロイド / エクソンスキッピング
研究概要

本研究は、ステロイドとジストロフィン遺伝子のスプライシングとの関連について解析し、ステロイドがスプライシングを修飾し、ジストロフィンを発現させる可能性を検討することにより、ステロイドの新たな作用機序を明らかにしようとするものである。
平成20年度は、まず、デュシェンヌ型筋ジストロフィー患者で同定された9種類のジストロフィン遺伝子変異を対象とし、この変異および正常を有する配列を導入したミニジーンを作成した。さらに、作成したミニジーンをHeLa細胞へトランスフェクションし、ステロイド(プレドニゾロン)を投与し24時間培養した後、RNAを抽出し、RT-PCR法を用いてスプライシングの変化を検討した。その結果、正常な配列、および、9種類の変異を導入したミニジーンのいずれにおいても、ステロイド投与によるスプライシングの変化は認められなかった。
そこで、スプライシングへ影響を与えることが予想される他の4種類の薬剤(TG003、kinetin riboside、EAAT2、3-NP)をそれぞれ添加し、同様の解析を行った。その結果、エクソン31内にナンセンス変異を有する配列を導入したミニジーンをHela細胞にトランスフェクションしTG003を投与した場合に、スプライシングが変化し、エクソン31のスキッピングが誘導されることが明らかとなった。さらに、エクソン31内にナンセンス変異を有する配列を導入したミニジーンを培養筋細胞にトランスフェクションしTG003を投与した場合も、エクソン31のスキッピングが誘導されていた。
平成20年度の研究では、ステロイドによるスプライシング修飾は認められなかったが、ジストロフィン遺伝子における特定の変異に対し、TG003を投与することによってスプライシングの変化が誘導されることを明らかにした。

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008 その他

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] A strong exonic splicing enhancer in dystrophin exon 19 achieve proper splicing without an upstream polypyrimidine tract2008

    • 著者名/発表者名
      Habara Y, et.al.
    • 雑誌名

      J Biochem 143

      ページ: 303-310

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Dystrophin nonsense mutations can generate alternative rescue transcripts in lymphocytes2008

    • 著者名/発表者名
      Nishiyama A, et.al.
    • 雑誌名

      Ann Hum Genet 72

      ページ: 717-724

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] In vitro splicing analysis reveals that availability of a cryptic splice site is not a determinant for alternative splicing patterns caused by +1G>A mutations in introns of the dvstronhin gene

    • 著者名/発表者名
      Habara Y, et.al.
    • 雑誌名

      J Med Genet t Epub ahead of print(web)

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] ジストロフィン異常症433例における遺伝子変異解析2008

    • 著者名/発表者名
      起塚庸, ら
    • 学会等名
      日本人類遺伝学会第53回大会
    • 発表場所
      横浜
    • 年月日
      2008-09-28
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] ジストロフィン遣伝子の微小変異によって誘導されるスプライシング異常に関する検討2008

    • 著者名/発表者名
      八木麻理子, ら
    • 学会等名
      第50回日本小児神経学会総会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2008-05-30
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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