研究課題/領域番号 |
20790732
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
小児科学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
川谷 淳子 熊本大学, 医学部附属病院, 医員 (30423669)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2010年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2008年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 小児社会医学 / 小児 / うつ病 / 遺伝子多型 / SSRI / 遺伝子 |
研究概要 |
初診時うつ病が疑われた57名の小児のうち、SDSスコアが40点以上で、DSM-IVの大うつ病性障害の診断基準を満たし、2名以上の小児科医の面談にてうつ病と診断された10-17才の43名(平均14.3±1.3才M/F=16/27)を対象に5-HTTLPRおよびBDNF多型解析を行った。また、コントロールとして健常成人(23-68才)100名に対し同様に多型解析を行った。5-HTTLPRのS型アリルの遺伝子頻度は、コントロール群では98%、患者群では94%で有意差は認めなかった。(χ^2検定、p=0.20) BDNF多型解析では、Met型の遺伝子頻度は、コントロール群では67%、患者群では70%で有意差は認めなかった。(χ^2検定、p=0.76) 患者群におけるSSRI投与による治療効果と各遺伝子の多型分布の関連では、未投薬時とSSRI(paroxetine20mg/dayもしくはfuluvoxamin25mg/day)6週間投与後にSDSスコアの評価を行い、スコア改善率が10%以上をresponder群、10%未満をnon-responderと定義した。両群の5-HTTLPRおよびBDNF多型頻度を比較したが、薬剤反応性と5-HTTLPRのS型アリルの遺伝子(χ^2検定、p=0.33)、BDNF Met型の遺伝子(χ^2検定、p=0.8)の間に統計学的有意な関連性は認めなかった。現時点では対象が小規模であり、今後さらに症例数の集積を行い、5-HTTLPRがmulti-allelicな多型である点や、SSRIの作用機序がparoxetine、fuluvoxaminで完全に一致しない点、性差などを考慮し再解析を必要とする。
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