研究課題/領域番号 |
20790836
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
精神神経科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
徳永 博正 大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70397719)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2010年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2009年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2008年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / 軽度認知障害 / アミロイド・イメージング |
研究概要 |
昨年度にエントリーした被検者に加え、新たに8人の被検者が当研究に参加し、4人が脱落した。全被験者に対し、ミニメンタルステイトイグザミネーション(MMSE)、認知機能を詳細にみるAlzheimer's disease assessment scale(ADAS J-cog)、記銘力検査であるウェクスラー記憶検査(WMS-R)、前頭葉機能を評価するトレイルメイキングテストや言語流暢性課題を施行した。さらに、家族からの情報をもとに日常生活能力や社会性、行動・精神状態の問題などを評価し、これらのデータを合わせて、最終的にClinical Dementia Rating(CDR)を求め、いずれの群に入るかを判定した。その結果、健常高齢者12人(CDR0)、軽度認知障害14人(CDR0.5)、アルツハイマー病15人(CDR1-2)となった。被験者のうち、軽度認知障害の群のうちの4人とアルツハイマー病群の全員が塩酸ドネペジルの投薬治療を受けていたが、ドネペジルの作用機序からは本研究の結果に影響を及ぼすことはないと考えられ、除外しないこととした。 PETによるアミロイド・イメージングのデータを解析するために必要な全被験者の頭部MRI画像を、3D-SPGRの形式で撮像した。この際、通常のT2強調画像やFLAIR画像も撮像し、これらにより血管病変などの合併がないことを確認した。全被験者の3D-SPGRのデータは、前交連と後交連を結んだ直線(AC-PCライン)を用いて位置あわせを行った。PETデータを統計的に解析するためには形態的な個人差をなくす必要があるが、そのためにStatistical Parametric Mapping(SPM5)によるsegmentationにより灰白質のみを抽出し、それを用いて各被験者の脳と標準脳との差分を抽出した。各被験者のPETデータを標準化する際に、この差分データを用いる。
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