研究概要 |
アスペルガー障害児におけるミラーニューロンシステム異常について検討するため,アスペルガー障害児と健常発達児を対象に,近赤外分光法による脳血流測定を行った。解析対象となったのは疾患群4名,健常発達児群4名で,各群・各課題において酸素化Hb濃度変化について解析したところ,それぞれの群で有意差を認めたチャネルは異なっていた。分散分析においては被験者数が少なかったため被験者間因子(疾患)には有意差を認めなかった。今回,NIRSを用いて学童を対象とした脳血流測定を行うことができ,NIRSは今後発達障害の診断において有用となる可能性が考えられた。
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