BRMによる樹状細胞の機能修飾を用いた癌治療の試み

• 研究課題/領域番号: 20790934
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 外科学一般
• 研究機関: 公立大学法人福島県立医科大学
• 研究代表者: 星野 実加 公立大学法人福島県立医科大学, 医学部, 助教 (00464511)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• 研究課題ステータス: 完了 (2009年度)
• 配分額: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円); 2009年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円); 2008年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
• キーワード: 樹状細胞 / OK432 / PSK / 遊走能

研究概要

樹状細胞(DC)を用いた特異的癌免疫療法において抗腫瘍効果を得るには,充分なDCの成熟化と良好な遊走能を確保する事が必須である.今回我々はOK432とPSKを用いて成熟化したDCの各機能について検討した.
OK-DCは成熟度・CTL誘導能は優れ,遊走能は劣っていた.OK-PSK-DCは,成熟度・CTL誘導能はOK-DCと同等で,遊走能が改善した.
PSKをOK432に併用することにより,成熟度とCTL誘導能を損なわずに,優れた遊走能を有するDCを作成し得た.OK432, PSKはGMP gradeのBRMであるため,今後臨床におけるDC療法への応用が期待される.

研究成果

• [雑誌論文] CTLクローンの樹立と大量培養法 (2008)
  • 著者名/発表者名: 長谷川剛生, 鈴木弘行, 塩豊, 樋口光徳, 星野実加, 米地敦, 後藤満一
  • 雑誌名: Surgery Frontier 15(2) ページ: 78-82
• [雑誌論文] 樹状細胞の分離誘導法と樹状細胞によるCTLの誘導法 (2008)
  • 著者名/発表者名: 鈴木弘行, 長谷川剛生, 岡部直行, 柳沼裕嗣, 米地敦, 星野実加, 樋口光徳, 塩豊, 見城明, 後藤満一
  • 雑誌名: Surgery Frontier 15(2) ページ: 187-191
• [雑誌論文] CTLクローンの樹立と大量培養法 (2008)
  • 著者名/発表者名: 長谷川剛生
  • 雑誌名: Surgery Frontier 15(2) ページ: 85-87
• [雑誌論文] 樹状細胞の分離誘導法と樹状細胞によるCTLの誘導法 (2008)
  • 著者名/発表者名: 鈴木弘行
  • 雑誌名: Surgery Frontier 15(2) ページ: 73-77
• [学会発表] BRM cocktail treatment using PSK and OK-432 significantly up-regulates the migration activity in human DCs without loosing the effective CTL induction. (2008)
  • 著者名/発表者名: Hoshino M.
  • 学会等名: The10th International Symposium on Dendritic Cell
  • 発表場所: Kobe, Japan
  • 年月日: 2008-10-01
• [学会発表] BRM cocktail treatment using PSK and OK-432 significantly up-regulates the migration activity in human DCs without loosing the effective CTL induction (2008)
  • 著者名/発表者名: Hoshino M
  • 学会等名: The 10^<th> International Symposium on Dendritic Cell
  • 発表場所: Kobe, Japan
  • 年月日: 2008-10-01
• [学会発表] 当科での肺癌に対する樹状細胞療法の現状と評価法に関する検討 (2008)
  • 著者名/発表者名: 鈴木弘行
  • 学会等名: 第29回癌免疫外科研究会
  • 発表場所: 東京