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三次元流体解析による脳動脈瘤の発生危険度と破裂危険度の予知

研究課題

研究課題/領域番号 20791003
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 脳神経外科学
研究機関信州大学

研究代表者

佐々木 哲郎  信州大, 医学部附属病院 (30452139)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2009年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2008年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
キーワード脳血管障害 / 脳動脈瘤 / 数値流体力学(CFD)
研究概要

脳動脈瘤の成因のひとつとして、血管壁にかかる壁面せん断応力(wall shear stress)の関与が過去の報告で示唆されている。脳動脈瘤の好発部位である血管分岐部近傍にかかる壁面せん断応力が、血管径や血管分岐角の違いによってどのように変化するのかを明らかにするため、数値流体力学(computational fluid dynamics : CFD)の手法を用いて検討した。3D-CADソフトウエアを用いて作成した三次元Y字管モデルを熱流体解析ソフトウエアに移植して解析した。Y字管モデルは1本の親管と、血管径および分岐角を変化させた2本の娘管を組み合わせ、計15種類のモデルを作成した。解析結果から、分岐角が大きくなるほど壁面せん断応力は高くなる傾向が示唆された。また、2本の娘管の血管径を1:1から1:2に変化させると、分岐直後の壁面せん断応力は細い娘管側で高くなる傾向が示唆された。よって、脳動脈瘤は分岐角の大きい細い分岐血管寄りに発生しやすいと考察される。次に、動脈瘤様の半球形構造をY字管の分岐部に接続した、三次元脳動脈瘤モデルを3D-CADソフトウエアを用いて作成した。瘤の大きさやアスペクト比を変化させたバリエーションを作成し、熱流体解析ソフトウエアで同様に解析を行った。この解析結果については再検証の上、学会等で報告する予定である, また、これら単純モデルでの解析結果に基づき、今後は実際の脳動脈瘤症例においても検証する予定である。このために医用画像DICOMの3次元ボリュームデータ処理ソフトウエアと可視化ソフトウエアを導入し、臨床症例の数値流体解析を開始している。

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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