虚血性脳障害の分子機構における好中球エラスターゼの役割に関する検討

• 研究課題/領域番号: 20791076
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 麻酔・蘇生学
• 研究機関: 山口大学
• 研究代表者: 平田 孝夫 山口大学, 医学部附属病院, 助教 (40420533)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• 研究課題ステータス: 完了 (2009年度)
• 配分額: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円); 2009年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円); 2008年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
• キーワード: 蘇生学 / 好中球エラスターゼ / 脳保護 / 一過性前脳虚血 / 海馬CA1 / 細胞外マトリックス / カスパーゼ

研究概要

好中球エラスターゼの選択的阻害薬であるONO-5046による海馬CA1の虚血性神経細胞死軽減は,カスパーゼ-3/7の抑制と,血漿エラスターゼ活性およびその脳実質内移行の抑制を伴うことが明らかとなった.虚血で活性化された好中球エラスターゼが,ラットの前脳虚血による海馬CA1選択的神経細胞死の進展に関与し,特異的阻害薬ONO-5046がエラスターゼの脳実質細胞外領域への分布を抑制することで虚血性神経細胞傷害を軽減することが示唆された.

研究成果

• [雑誌論文] Neutrophil elastase inhibitor attenuates hippocampal neuronal damage after transient forebrain ischemia in rats. (2009)
  • 著者名/発表者名: Matayoshi H., Hirata T., Yamashita S., Ishida K., Mizukami Y., Gondo T., Matsumoto M., Sakabe T.
  • 雑誌名: Brain Res. 1259 ページ: 98-106
  • 査読あり
• [雑誌論文] Neutrophil elastase inhibitor attenuates hippocampal neuronal damage after transient forebrain ischemia in rats. (2009)
  • 著者名/発表者名: Hiroaki Matayoshi
  • 雑誌名: Brain Research 1259 ページ: 98-106
  • 査読あり
• [雑誌論文] Neutrophil elastase inhibitor attenuates hippocampal neuronal damage after transient forebrain ischemia in rats (2009)
  • 著者名/発表者名: Hiroaki Matayoshi
  • 雑誌名: Brain Research 1259 ページ: 98-106
  • 査読あり
• [学会発表] 好中球エラスターゼ阻害薬ONO-5046はラット一過性脳虚血後の海馬CA1神経細胞死を軽減させる (2009)
  • 著者名/発表者名: 平田孝夫, 又吉宏昭, 山下敦夫, 福田志朗, 石田和慶, 松本美志也, 坂部武史
  • 学会等名: 日本麻酔科学会第56回学術集会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2009-08-16
• [学会発表] 好中球エラスタ-ゼ阻害薬ONO-5046はラット-過性脳虚血後の海馬CA1神経細胞死を軽減させる (2009)
  • 著者名/発表者名: 平田孝夫
  • 学会等名: 日本麻酔科学会 第56会学術集会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2009-08-16