研究課題/領域番号 |
20791313
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
形成外科学
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研究機関 | 獨協医科大学 |
研究代表者 |
沖 正直 獨協医大, 医学部, 助教 (40402044)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2009年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2008年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 粘膜縫合 / 皮膚縫合 / 創傷治癒 / ラット / 遊離空腸移植 |
研究概要 |
本年度の実験では、ラットを用いた消化管粘膜-皮膚吻合、消化管粘膜-消化管粘膜吻合のモデル作成を行った。当初は遊離食道移植の手技を確立すべく、実験を開始したが、ラットの食道の栄養血を詳細に検索したところ、ヒトの様に、伴走する大血管から直接栄養枝を分枝する形態ではなく、心臓から出た大血管付近より、細い食道伴走枝が走行することが確認された。この血管を血管柄とした遊離組織移植は手技的に極めで困難であると判断し、この手技の確立は断念した。代替として、遊離空腸同士の吻合と遊離空腸-筒状皮弁の吻合の比較を行うモデルの作成を考案することとし、「(1)レシピエシトラットの腹部をU字に切開するとともに、左鼠径部より鼠径皮弁を挙上し、筒状に形成。血管柄を残したまま、有茎皮弁として使用。(2)ドナーラットより血管柄付き空腸を採取。この際、空腸の栄養血管が大きく二股に分枝するところで、それぞれの栄養血管を残して、空腸を切離し、二分割する。(3)レシピエントラットの右大腿動静脈に遊離空腸の血管を吻合。(4)二分割した遊離空腸同士、遊離空腸の一端と筒状有茎鼠径皮弁、をそれぞれ吻合し、遊離空腸の他端と筒状鼠径皮弁の他端を外瘻として腹壁皮膚に開口させる。(5)一定時間後に空腸-空腸吻合部、空腸-皮弁吻合部、U字に切開した皮膚の皮膚縫合部、それぞれから検体を採取する」といった実験モテルを完成させた。この方法では、一対のドナー・レシピエントラットより、空-空腸吻合部、空腸-皮膚吻合部、皮膚縫合部のそれぞれの検体を一つずつ採取することができる。本年は術後24時間と48時間のモデルでそれぞれn=5ずつ検体を作成することに成功した。
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