研究課題/領域番号 |
20791395
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
保存治療系歯学
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
天谷 哲也 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (20328264)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2010年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2009年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2008年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | レーザー / 歯 / 齲蝕 / 象牙質 / 殺菌 |
研究概要 |
近年、レーザーは歯科領域において歯質切削、根管内の洗浄、歯石除去、軟組織の疼痛緩和など様々な方法で臨床応用されている。2波長発振レーザーはレーザーダイオードによりNd:YAG(波長1.06μm)を励起して、その後オプティカルパラメトリック発振器(OPO)により波長を変換して2.1μmを境に長波長側、短波長側に同時に波長を可変出来る2波長のレーザーを得る装置である。このことにより1.6から4.0μmの波長域のレーザー光を得ることと、また2波長同時に発生することが可能な装置である。感染象牙質とは齲蝕原因菌から産出される酸によって無機質が脱灰され、コラゲナーゼによって有機質が分解されることにより成立するという科学細菌説によって説明されている。2.94μmは最表層の殺菌効果が期待できる反面、深部への殺菌効果期待できないと考えられ、ある程度の象牙質通過性を有するレーザーが、残存象牙質の殺菌に有効と考えられる。2.94μmの水分子に反応する性質により、水分を多く含んでいる象牙質が切削されると推測される。齲蝕原因菌の残留について、MIの考えでは、最小限の切削で窩洞を形成するあまり切削器具が届かず感染象牙質を取り残すことも危惧されている。切削器具が届きにくい場所に、プローブを使い分けレーザーを照射することで、齲蝕が確実に除去できれば、MIの概念を崩すことなく、残存する齲蝕原因菌の減少効果が期待できる。各照射条件で検討た結果、歯質の脱灰程度とプローブの形状は歯質の切削能に影響することが示唆された。
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