研究概要 |
本研究では,歯ぎしりや頭頚部筋の慢性疼痛発現への関与が考えられる因子の中で,ストレス,血行障害,筋の疲労特性の3項目を関連因子として,歯ぎしりと同時に測定を行い,慢性疼痛発現のメカニズムを検討した.その結果,ストレスと筋の疲労特性が歯ぎしりと関連している可能性が疑われたが,測定方法の確立,歯ぎしりの標準値作製に時間を要したため,2年間の研究期間において十分なサンプル数を得るまでには至らなかった.しかしながら,本研究の成果は今後,さらに多くのサンプルを用いた大規模研究の実現に重要な役割を果たすものと思われた.
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