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アンテリアガイダンスと咀嚼運動の関連性

研究課題

研究課題/領域番号 20791423
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 補綴系歯学
研究機関新潟大学

研究代表者

田島 卓  新潟大, 医歯学総合病院 (50452058)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2009年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2008年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
キーワード咀嚼運動 / アンテリアガイダンス / 下顎運動 / 顎機能測
研究概要

研究の主旨を十分に説明し, 同意を得た健常有歯顎ボランティア8名を被験者とし, 咬頭嵌合位を出発点とする側方滑走運動時とガム咀嚼時の下顎運動を測定し, 作業側下顎頭運動に着目し比較する.
側方滑走運動時とガム咀嚼時の下顎運動を6自由度顎運動測定装置TRIMETIIにより測定し, 測定点は作業側下顎頭上では全運動軸点, 形態的中央点, 内側極, 外側極とし, これに歯列上の点を加えた.被検運動は(1)咬頭嵌合位からの側方滑走運動(2)ガム咀嚼運動の2種類とし, それぞれ作業側下顎頭運動を回転型と滑走型に分類し, この2つの運動が相関性を持つのか調べた.分類には, われわれが考案した咀嚼運動時の下顎頭運動の分類に用いた方法を採用し, 運動方向と運動量で分類した.咬頭嵌合位からの側方滑走運動には真柳の分類を用いた.
各被験者において, 咀嚼運動時の作業側下顎頭運動様相であるT型・R型と側方滑走運動時の作業側下顎頭運動分類である真柳分類によるT型・R型は一致した.つまり, 咀嚼運動時における作業側下顎頭運動と側方滑走運動時の作業側下顎頭運動に関連性を認めた.
以前から側方限界運動の作業側下顎頭運動にも回転(R)型と滑走(T)型が存在していることが知られているが, この運動は下顎後退位を出発点とするため, 生理的な運動とは言えず, 咬頭嵌合位を出発点または終末点とする咀嚼運動とは相関性を認めない運動であると考えられる.しかし, この側方限界運動と側方滑走運動とを混同して考えていたことで, 機能運動である咀嚼運動とは運動様相が異なると考えられていたと思われる.そこで今回新たに咬頭嵌合位を出発点とする側方滑走運動時の作業側下顎頭運動を分類することにより, 咀嚼運動との相関性がある運動であることが証明された.これにより, 現在漫然と側方滑走運動を行わせる咬合調整という行為に1つのエビデンスを提供できると思われる.

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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