研究課題/領域番号 |
20791424
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
補綴系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
細貝 暁子 新潟大, 医歯学総合病院, 助教 (20377162)
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研究期間 (年度) |
2008
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2009年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2008年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 顎関節症 / 下顎窩形態 / 下顎頭骨変化 / 顎運動 |
研究概要 |
下顎頭全体の運動を把握するには1点のみでの解析では不可能であり、さらに実際の下顎頭と分析点の位置関係が変形性顎関節症者の場合、特に不明瞭であった.また下顎窩の形態および下顎窩に対する下顎頭の3次元的な位置関係についての報告も少ない。 そこで、顎関節症者の下顎窩や関節結節の形態、下顎頭の骨変化の状態と顎運動の様相をあわせて見ることにより、顎運動と形態の関係を検討することを目的とした。今年度は顎運動時の関節窩-下顎頭の近接部位と下顎頭皮質骨の断裂部位、肥厚部位など下顎頭骨変化部位との関係を測るべく各骨輪郭の3次元的距離を計算するプログラムを作製することも目的とした。 ヘリカルCTによる3次元顎関節形態に高精度に顎運動を与えたアニメーション作製を行ってきたが、分析作業をより簡便にするためシステムの改良を加えた。 CT画像診断から下顎骨が変形している症例は下顎窩も平坦化していることが多く、また咬頭嵌合時の骨間接空隙量が後方外側部に大きいことが分かった。下顎窩の形態からも、顎運動時に下顎頭があらゆる方向へ移動し易いと考えられた。下顎骨が変形していなくても下顎窩の形態が平坦であると骨変化ある症例と同様な顎運動を示す可能性があると考えられるが、まだ明らかではない。 さらに下顎骨、下顎窩の変形した顎関節症者は正常者に比較し下顎運動時に体幹も前後方向に動揺することが確認されたため、今後全身状態も合わせて検討する必要が有ると考えられる。
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