口腔癌患者の血漿中の薬剤耐性因子のプロテオーム解析による同定ならびに臨床への応用

• 研究課題/領域番号: 20791535
• 研究種目: 若手研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: 外科系歯学
• 研究機関: 熊本大学
• 研究代表者: 吉武 義泰 熊本大学, 医学部附属病院, 助教 (00423682)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• 研究課題ステータス: 完了 (2010年度)
• 配分額: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円); 2010年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2009年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2008年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
• キーワード: 癌 / 歯学 / プロテオーム / 蛋白質 / 遺伝子 / ゲノム / 細胞・組織 / マイクロアレイ

研究概要

本研究は、cDNAマイクロアレイ解析法による癌細胞と正常組織における2万種類を超える遺伝子の発現量を比較解析した結果を用いて同定した腫瘍特異抗原分子の中から、癌特異的に高頻度で高発現している抗原を厳選し、薬剤耐性の遺伝子を探し出すことを目的としている。選択できたあかつきには、抗癌剤を使用する前にそれらの蛋白質の発現を確認することでより効果の得られると予測できる抗癌剤を選択することができるようになり(抗癌剤選択の際の基準とすることができる)、より効果的なオーダーメイド治療が可能となる。さらに、癌の早期発見・診断ならびに免疫療法に利用できる抗原分子を選びだすことも目的としている。これらの抗原分子を同定することによって、腫瘍マーカーとして癌の進展状況や治療効果の判定に利用するとともに、これらの腫瘍抗原を認識して攻撃できる細胞傷害性T細胞(CTL)およびヘルパーT(Th)細胞の存在を確認できることとなる。すなわち、抗腫瘍免疫療法への応用を目指すことも可能となる。現在、われわれが同定した薬剤耐性遺伝子や腫瘍抗原分子の中には、癌遺伝子様の性質をもつものが複数存在しており、これらの抗原遺伝子を発現している癌細胞(cancer stem cell)の存在も調べている最中である。現在、口腔癌に発現している癌特異抗原分子を数種類同定し、確認を行っている状況である。

研究成果

• [雑誌論文] Haemophilic pseudotumour of the mandible in a 5-year-old patient. (2011)
  • 著者名/発表者名: Yoshitake Y, Nakayama H, Takamune Y, Yasunaga M, Hiraki A, Shinohara M.
  • 雑誌名: Int J Oral Maxillofac Surg 巻: 40 ページ: 120-123
  • 査読あり
• [雑誌論文] Phase II Study of Preoperative Concurrent Chemoradiation Therapy with S-1 in Patients with T4 Oral Squamous Cell Carcinoma. (2010)
  • 著者名/発表者名: Tomoko Nomura, Ryuji Murakami, Ryo Toya, Keiko Teshima, Aya Nakahara, Toshinori Hirai, Akimitsu Hiraki, Hideki Nakayama, Yoshihiro Yoshitake, Kazutoshi Ota, Takehisa Obayashi, Yasuyuki Yamashita, Natsuo Oya, Masanori Shinohara
  • 雑誌名: Int J Radiat Oncol Biol Phys. 76 ページ: 1347-1352
  • 査読あり
• [雑誌論文] Haemophilic pseudotumour of the mandible in a 5-year-old patient. (2010)
  • 著者名/発表者名: Yoshitake Y, Nakayama H, Takamune Y, Yasunaga M, Hiraki A, Shinohara M.
  • 雑誌名: Int J Oral Maxillofac Surg 40 ページ: 120-123
  • 査読あり
• [雑誌論文] PTCH1遺伝子のミスセンス変異が認められた母斑基底細胞癌症候群の1例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 吉武義泰、中山秀樹、福間大喜、尾木秀直、平木昭光、篠原正徳
  • 雑誌名: 日本口腔外科学会誌 56 ページ: 730-734
  • NAID: 10027844265
  • 査読あり
• [雑誌論文] PTCH1遺伝子のミスセンス変異が認められた母斑基底細胞癌症候群の1例 (2010)
  • 著者名/発表者名: 吉武義泰、中山秀樹、福間大喜、尾木秀直、平木昭光、篠原正徳
  • 雑誌名: 日本口腔外科学会誌 巻: 56 ページ: 730-734
  • NAID: 10027844265
  • 査読あり
• [雑誌論文] Phase II Study of Preoperative Concurrent Chemoradiation Therapy with S-1 in Patients with T4 Oral Squamous Cell Carcinoma. (2010)
  • 著者名/発表者名: Tomoko Nomura, Ryuji Murakami, Ryo Toya, Keiko Teshima, Aya Nakahara, Toshinori Hirai, Akimitsu Hiraki, Hideki Nakayama, Yoshihiro Yoshitake, Kazutoshi Ota, Takehisa Obayashi, Yasuyuki Yamashita, Natsuo Oya, Masanori Shinohara
  • 雑誌名: Int J Radiat Oncol Biol Phys. 巻: 76 ページ: 1347-1352
  • 査読あり
• [雑誌論文] Humanized anti-interleukin-6 receptor antibody suppresses tumor angiogenesis and in vivo growth of human oral squamous cell carcinoma. (2009)
  • 著者名/発表者名: Shinriki S, Jono H, Ota K, Ueda M, Kudo M, Ota T, Oike Y, Endo M, Ibusuki M, Hiraki A, Nakayama H, Yoshitake Y, Shinohara M, Ando Y.
  • 雑誌名: Clinical Cancer Research 17 ページ: 5426-5434
  • 査読あり
• [雑誌論文] Phase II Study of Preoperative Concurrent Chemoradiation Therapy with S-1 in Patients with T4 Oral Squamous Cell Carcinoma. (2009)
  • 著者名/発表者名: Tomoko Nomura, Ryuji Murakami, Ryo Toya, Keiko Teshima, Aya Nakahara, Toshinori Hirai, Akimitsu Hiraki, Hideki Nakayama, Yoshihiro Yoshitake, Kazutoshi Ota, Takehisa Obayashi, Yasuyuki Yamashita, Natsuo Ova, Masanori Shinohara
  • 雑誌名: Int J Radial Oncol Biol Phys. 5 ページ: 1347-1352
  • 査読あり
• [雑誌論文] Aberrant expression of serum amyloid A in head and neck squamous cell carcinoma. (2009)
  • 著者名/発表者名: Shinriki S, Ueda M, Ota K, Nakamura M, Kudo M, Ibusuki M, Kim J, Yoshitake Y,Fukuma D, Jono H, Kuratsu JI, Shinohara M, Ando Y.
  • 雑誌名: J Oral Pathol Med. 1 ページ: 41-47
  • 査読あり
• [雑誌論文] 経耳下腺的顔面神経直視下進入法にて切除した関節突起部骨軟骨腫の1例 (2008)
  • 著者名/発表者名: 吉武博美
  • 雑誌名: 日本口腔外科学会雑誌 54 ページ: 567-571
  • 査読あり
• [学会発表] URLC10とTTKペプチドを用いた癌ワクチン療法-臨床試験について- (2011)
  • 著者名/発表者名: 吉武義泰
  • 学会等名: 日本口腔腫瘍学会
  • 発表場所: 熊本崇城大学市民ホール
  • 年月日: 2011-01-27
• [学会発表] Phase I/II clinical trial of cancer vaccine therapy using A3243 and C7457 peptides for locally advanced, metaatatic, or unresectable oral cancer (2010)
  • 著者名/発表者名: 中元雅史, 吉武義泰, 中山秀樹, 安永真子, 田中拓也, 永田将士, 福間大喜, 平木昭光, 濱田哲暢, 吉田浩二, 角田卓也, 齊藤秀行, 西村泰治, 中村祐輔, 篠原正徳
  • 学会等名: 日本癌治療学会
  • 発表場所: 京都 京都国際会議場
  • 年月日: 2010-10-29
• [学会発表] Phase I/II clinical trial of peptide vaccine therapy for locally advanced, metaatatic, or unresectable oral cancer (2010)
  • 著者名/発表者名: 吉武義泰, 中山秀樹, 中元雅史, 安永真子, 田中拓也, 永田将士, 福間大喜, 川原健太, 中川純泰, 大田宜彦, 高宗康隆, 尾木秀直, 太田和俊, 平木昭光, 篠原正徳
  • 学会等名: 日本口腔外科学会
  • 発表場所: 千葉幕張メッセ
  • 年月日: 2010-10-17
• [学会発表] Phase I/II clinical trial of cancer vaccine therapy using A3243 and C7457 peptides for locally advanced, metaatatic, or unresectable oral cancer (2010)
  • 著者名/発表者名: 吉武義泰, 中山秀樹, 中元雅史, 安永真子, 福間大喜, 田中拓也, 永田将士, 平木昭光, 濱田哲暢, 齊藤秀行, 吉田浩二, 角田卓也, 中村祐輔, 西村泰治, 篠原正徳
  • 学会等名: 日本口腔外科学会
  • 発表場所: 熊本 崇城大学市民ホール
  • 年月日: 2010-07-23
• [学会発表] Clinical study with cancer vaccine therapy using TTK and Ly-6K peptides for advanced oral cancer patients. (2009)
  • 著者名/発表者名: 吉武義泰・中山秀樹・濱田哲暢・福間大喜・田中拓也・永田将士・高宗康隆・吉田遼司・西村泰治・中村祐輔・篠原正徳
  • 学会等名: 第68回日本癌学会学術大会
  • 発表場所: 横浜 パシフィコ横浜
• [学会発表] 進行・再発口腔癌におけるTTKおよびLy-6Kを標的としたペプチドワクチン療法の第I相試験 (2009)
  • 著者名/発表者名: 吉武義泰・田中拓也・福間大喜・上野啓之・川原健太・尾木秀直・永田将士・平木昭光・太田和俊・中山秀樹・篠原正徳
  • 学会等名: 第54回日本口腔外科学会総会
  • 発表場所: 札幌 コンベンションセンター
• [学会発表] シェーグレン症候群患者におけるミッドカインの発現についての検討 (2009)
  • 著者名/発表者名: 吉武義泰・田中拓也・中山秀樹・永田将・吉田遼司・尾木秀直・川原健太・上野啓之・福間大喜・高宗康隆・太田和俊・平木昭光・篠原正徳
  • 学会等名: 第18回日本シェーグレン症候群学会
  • 発表場所: 福岡 九州大学
• [学会発表] Clinical study of chemoradiotherapy with S-1 for inoperative cases of oral souamous cell carcinoma (2008)
  • 著者名/発表者名: Yoshihiro Yoshitake
  • 学会等名: XIX Cranio-Maxillo-Facial Surgery
  • 発表場所: ボローニャ・イタリア
• [学会発表] Clinical study of chemoradiotherapy with S-1 for inoperative cases of oral sauamous cell carcinoma (2008)
  • 著者名/発表者名: Yoshihiro Yoshitake
  • 学会等名: 58 KONGRESS DER DEUTSCHEN GESELLSCHAFT FURMUND-, KIEFER-UND GESICHTSCHIRURGIE
  • 発表場所: ミュンスター・ドイツ