研究概要 |
口腔周囲に過敏が認められる摂食機能障害児において,摂食機能に関与する過敏症状の詳細は明らかになっていない.過敏の評価や脱感作の効果に寄与することを目的として,知的障害児を対象に過敏症状の集団調査を行い,さらに口唇運動についての3次元動作解析を行った.上唇運動と口角運動の3次元動作解析を行ったところ,ともに摂食機能障害群において健常成人群より変化率が大きかった(p<0.05)が,摂食時の口唇閉鎖が認められない症例もあった.過敏群では過敏なし群よりも上唇の変化率が小さかった(p<0.05).
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