研究概要 |
骨吸収遺伝子であるRANKLの強発現マウス(RANKL-TG)とOPGの遺伝子欠損マウス(OPG-KO)における歯槽骨吸収量を評価した。RANKL-TGとOPG-KOは,長管骨と同様に歯槽骨量を低下させた。その低下量は,OPG-KOの方が多かった。更に,ヒトと同様にCEJ-ABCの距離を測定して,歯槽骨の喪失を評価した。その結果,OPG-KOでは,wild-typeマウスに対して約2倍の歯槽骨の喪失が観察された。一方,RANKL-TGは歯槽骨の喪失は認められなかった。この結果より,OPG量の低下が歯槽骨の喪失に重要であることが明らかとなった。
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