研究課題
若手研究(B)
肥満と歯周病との間に正の相関があることが知られている。本研究では、肥満に伴う酸化ストレスが歯周組織にダメージを与えているのではないかという仮説を検証した。遺伝性の肥満ラット14匹と対照ラット14匹をそれぞれ7匹ずつ2群に分け、片方の群には4週間絹糸を巻いて歯周病を惹起させた。その結果、肥満ラットの歯肉8-hydroxydeoxyguanosine (8-OHdG)(酸化によるDNAダメージの指標)濃度は、血清の酸化ストレス度の増加と共に対照ラットよりも有意に高かった。また、歯周病を惹起させた肥満ラットの歯肉8-OHdGと炎症性細胞浸潤の程度は、単に歯周病を惹起させたラットの値よるもそれぞれ大きくなった。さらに、チトクロームP450の遺伝子発現の低下も肥満によって認められた。これらの結果は、肥満による血清と歯肉の酸化ストレスの増加は、歯周組織における代謝機能を乱し、歯周病を増悪させる一因になっていることを示唆している。
すべて 2010 2009 2008
すべて 雑誌論文 (12件) (うち査読あり 12件) 学会発表 (13件)
J Periodont Res 45
ページ: 129135-129135
Lab Invest 90
ページ: 348359-348359
J Periodontol 80
ページ: 1324-1329
Arch Oral Biol 54
ページ: 495-502
Acta Odontol Scand 67
ページ: 200-205
Jap Dent Sci Rev 45
ページ: 46-51
10025820545
J Periodont Res 44
ページ: 434-442
ページ: 235-240
ページ: 13241329-13241329
Free Radic Biol Med 46
ページ: 163-168