研究概要 |
ギャッチベッドの背上げ機能は,ベッド上で座位をとることが可能となる機能である.本研究では,生体負担の少ない背上げ姿勢を検討した.ギャッチベッドの下肢部及び下部体幹部に局所的な圧力集中の起こりにくいボトム形状を検討するために,圧力分布計測を行った.次に,体幹部のベッドボトムの形状が,心血管系へ及ぼす影響を検討するために,実験用ベッドに着座し,心電図と連続血圧を記録した.心電図,連続血圧は周波数解析より,自律神経指標を算出した.圧力分布計測の結果,ボトムは骨盤部と大腿部で分割して指示することで,局所的圧集中は小さくなることが示唆された.また心電図・連続血圧計測の結果,胸郭部軽度屈曲位で迷走神経活動の元進し,体幹が伸展した状態よりも休息状態にあることが示唆された.
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