• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

生体情報処理の視点に基づいたエネルギー効率の高いしきい値回路の設計とその限界

研究課題

研究課題/領域番号 20800005
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 情報学基礎
研究機関東北大学

研究代表者

内沢 啓  東北大, 情報科学研究科, 助教 (90510248)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
2,379千円 (直接経費: 1,830千円、間接経費: 549千円)
2009年度: 832千円 (直接経費: 640千円、間接経費: 192千円)
2008年度: 1,547千円 (直接経費: 1,190千円、間接経費: 357千円)
キーワード情報基礎 / 生体生命情報学 / エネルギー効率化 / 回路計算量 / しきい値回路
研究概要

本年度は, しきい値回路のシミュレーションシステム開発, 及びそのシミュレーションシステムを利用したパルス発生量の少ないしきい値回路の設計に取り組んだ. この開発の過程において, パルス発生量の少ないしきい値回路の計算能力の限界に関する結果を得ることができた. 具体的には, ある関数を計算するしきい値回路のパルス発生量と他の計算資源(回路を構成する素子の個数や回路の段数)の間に, トレードオフの関係があることを証明した. すなわち, パルス発生量の少ないしきい値回路は, 他の計算資源を多く用いなければならず, また逆に他の計算資源を少なく抑えたしきい値回路は, パルスの発生量を多く用いなければならない. しきい値回路がどのような関数を計算するかよって, トレードオフの形及びその導出手法は大きく異なる.
論文[Uchizawa, Takimoto]においては, ほぼすべてのプール関数に対して成立するトレードオフの導出に成功した. このトレードオフでは, パルスの発生量, 回路を構成する素子の個数, 段数という3つの計算資源が全て係る. 論文[Uhizawa, Takimoto, Nishizeki]においては, プール剰余関数を計算するしきい値回路に対してのみ成立するトレードオフの導出に成功した. このトレードオフでは, パルス発生量及び回路を構成する素子の個数が係る. 論文[Uchizawa, Takimoto]で示したトレードオフはほぼ全てのプール関数に対して成立するが, 論文[Uhizawa, Takimoto, Nishizeki]で対象としているプール剰余関数に対しては例外的に成立しない. このため, この2つのトレードオフは双方を補完する結果となっている.

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Exponential lower bounds on the size of constant-depth threshold circuits with small energy complexity2008

    • 著者名/発表者名
      Kei Uchizawa, Eiji Takimoto
    • 雑誌名

      Theoretical Computer Science 407

      ページ: 474-487

    • NAID

      110004851557

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] プール剰余関数を計算するしきい値論理回路のサイズとエネルギー複雑度のトレードオフ2008

    • 著者名/発表者名
      内沢啓, 瀧本英二, 西関隆夫
    • 雑誌名

      信学技報 108, COMP2008-42

      ページ: 63-69

    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] プール剰余関数を計算するしきい値論理回路のサイズとエネルギー複雑度のトレードオフ2008

    • 著者名/発表者名
      内沢啓, 瀧本英二, 西関隆夫
    • 学会等名
      電子情報通信学会, コンピュテーション研究会
    • 発表場所
      仙台
    • 年月日
      2008-10-10
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

URL: 

公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi