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慢性腎臓病における運動療法と降圧薬療法の併用の有効性とその機序解明

研究課題

研究課題/領域番号 20800008
研究種目

若手研究(スタートアップ)

配分区分補助金
研究分野 リハビリテーション科学・福祉工学
研究機関東北大学

研究代表者

カク キ  東北大, 医学(系)研究科(研究院) (50509544)

研究期間 (年度) 2008 – 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
3,081千円 (直接経費: 2,370千円、間接経費: 711千円)
2009年度: 1,456千円 (直接経費: 1,120千円、間接経費: 336千円)
2008年度: 1,625千円 (直接経費: 1,250千円、間接経費: 375千円)
キーワードリハビリテーション / 運動療法 / 降圧薬 / 腎臓機能障害 / 慢性腎臓病
研究概要

(目的)5/6腎摘除腎不全モデルにおいて, 長期的運動(EX)とN型およびL型Ca2+チャネル阻害薬cilnidipine(Cil)の併用が腎機能, インスリン感受性(IS), 交感神経活性, カルボニルストレスに与える影響を調べた. (方法)10週齢の雄Wistar-Kyotoラットに5/6腎摘を行い, 5/6腎摘除腎不全モデルを作製し, コントロール(C)群, Cil(3mg/kg/day)群, EX群, EX+Cil群と偽手術sham群5群に分け, 8週間治療した. EXは速度20m/分の連続走行を1回60分間, 1週間に5回行った. 20週齢時, すべてのラットを無麻酔, 非拘束下で交感神経舌性とISをそれぞれ収縮期血圧変動のスペクトル解析法及びグルコースクランプ法により評価した. 残存腎では糸球体硬化指数(IGS0と皮質問質容積比(RIV)を算出した. また, 血中メチルグリオキサール(MG)濃度を測定した。(結果)Sham群に比較して, C群のIGS, RIVは有意な低値を示し, 交感神経活性の亢進とIsの低下も認められた. C群に比べEX, Cli群のIGS, RIV, 交感神経活性, ISは有意に改善された. 特にEX+Cli群のIGS, RlVはEX群及びCli群に比較してさらに低値を示し, 交感神経活性及びISはさらに改善された. 全てのグループのデータについて, 交感神経活性の指標であるSBP-LFamp及びカルボニルストレスのマーカである血中MG濃度はISの指標であるM値, IGS及びRIVの間にそれぞれで有意な相関が認められた. (結論)5/6腎摘除腎不全モデルにおいて, 交感神経活性の亢進とIsの低下が認められた. EXによる持久力増強作用, EXとCliによる腎保護作用及びインスリン抵抗性改善作用, EXとCliの併用による腎保護作用及びインスリン抵抗性改善作用の増強効果が示唆された. Cliと運動の各々単独並びに併用した場合の腎保護作用及びインスリン抵抗性改善作用は少なくとも一部交感神経活性の抑制を介してもたらされることが示唆された. さらに、カルボニルストレスは腎障害やインスリン抵抗性における重要な役割を果たすことが示唆された.

報告書

(1件)
  • 2008 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] メチルグリオキサールのインスリン抵抗性に対する作用と食塩感受性との関連2008

    • 著者名/発表者名
      カクキ
    • 学会等名
      第31回日本高血圧学会総会
    • 発表場所
      札幌
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書
  • [学会発表] 腎障害およびインスリン感受性に対するサイアザイド利尿剤とアンジオテンシンII受容体拮抗薬の併用効果2008

    • 著者名/発表者名
      カクキ
    • 学会等名
      第12回日本心血管内分泌代謝学会学術総会
    • 発表場所
      熊本
    • 関連する報告書
      2008 実績報告書

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公開日: 2008-04-01   更新日: 2016-04-21  

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