下肢不動化に伴う慢性痛の神経可塑性機序解明と治療に関する基礎的検討

• 研究課題/領域番号: 20800058
• 研究種目: 若手研究(スタートアップ)
• 配分区分: 補助金
• 研究分野: リハビリテーション科学・福祉工学
• 研究機関: 愛知医科大学
• 研究代表者: 大道 裕介 愛知医科大学, 医学部, 助教 (50506673)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2009
• 研究課題ステータス: 完了 (2009年度)
• 配分額: 2,483千円 (直接経費: 1,910千円、間接経費: 573千円); 2009年度: 1,066千円 (直接経費: 820千円、間接経費: 246千円); 2008年度: 1,417千円 (直接経費: 1,090千円、間接経費: 327千円)
• キーワード: 慢性痛 / 可塑性 / 脊髄 / ミクログリア / アストロサイト / 動物モデル / 不活動 / ギプス固定 / 不動化 / グリア細胞 / モデル動物 / 免疫組織化学

研究概要

複合性局所疼痛症候群I型を代表とする難治性疼痛は,痛みが時間的増強を示し,またボディーエリアが患肢を超えて空間的拡大を示す慢性広範囲痛を呈する.この病態機序解明のため,ギプス固定による下肢不活動後に慢性広範囲痛を生じるモデル動物を用い,機械的痛覚増強行動の拡大と慢性痛の中枢性病因の一つとして予測されている脊髄グリア細胞活性化との関連について検証を行った.本実験モデルにおける機械的痛覚増強行動の時間的増強と空間的拡大に,脊髄グリア細胞の活性化の広がりが関連している可能性が示唆された.

研究成果

• [学会発表] ギプス固定除去が誘発する痛覚増強と神経因性炎症-ギプス固定慢性痛症モデルによる検討- (2010)
  • 著者名/発表者名: 大道裕介, 大道美香, 森本温子, 吉本隆彦, 櫻井博紀, 大石仁, 牛田享宏, 浅本憲, 中野隆, 熊澤孝朗
  • 学会等名: 第115回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 盛岡
  • 年月日: 2010-03-30
• [学会発表] 複雑局所疼痛症候群(CRPS)の評価と運動療法-慢性痛症の基礎研究- (2009)
  • 著者名/発表者名: 大道裕介
  • 学会等名: 第10056回理学療法士講習会(応用編)
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-11-22
• [学会発表] ギプス固定慢性痛症モデルラットにおける脊髄グリア細胞活性化の変化 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大道美香, 大道裕介, 大石仁, 櫻井博紀, 吉本隆彦, 森本温子, 橋本辰幸, 江口国博, 山口佳子, 中野隆, 熊澤孝朗
  • 学会等名: 第44回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-05-29
• [学会発表] ギプス固定慢性痛症モデルラットは交感神経系の異常を伴う (2009)
  • 著者名/発表者名: 吉本隆彦, 江口国博, 櫻井博紀, 大道裕介, 橋本辰幸, 森本温子, 大道美香, 山口佳子, 熊澤孝朗
  • 学会等名: 第44回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-05-28
• [学会発表] 筋侵害性モデルラットの若齢処置では慢性痛症を発症しなかった (2009)
  • 著者名/発表者名: 櫻井博紀, 橋本辰幸, 大道裕介, 吉本隆彦, 森本温子, 大道美香, 江口国博, 山口佳子, 熊澤孝朗
  • 学会等名: 第44回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-05-28
• [学会発表] ギプス固定慢性痛症モデルラットにおける神経因性炎症の変化 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大道裕介, 大道美香, 大石仁, 櫻井博紀, 吉本隆彦, 森本温子, 橋本辰幸, 江口国博, 山口佳子, 中野隆, 熊澤孝朗
  • 学会等名: 第44回日本理学療法学術大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-05-28
• [学会発表] 下肢ギプス固定がもたらす慢性的痛み行動に伴う脊髄ミクログリア・アストロサイトの変化 (2009)
  • 著者名/発表者名: 大道裕介, 大道美香, 大石仁, 櫻井博紀, 吉本隆彦, 森本温子, 橋本辰幸, 江口国博, 山口佳子, 中野隆, 熊澤孝朗
  • 学会等名: 第114回日本解剖学会総会・全国学術集会
  • 発表場所: 岡山
  • 年月日: 2009-03-30
• [学会発表] 下肢ギプス固定後に発症する慢性的痛み行動における脊髄グリア細胞の関与 (2008)
  • 著者名/発表者名: 大道裕介, 大道美香, 大石仁, 櫻井博紀, 吉本隆彦, 森本温子, 橋本辰幸, 江口国博, 牛田享宏, 山口佳子, 熊澤孝朗
  • 学会等名: 第23回日本整形外科学会基礎学術集会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2008-10-23
• [学会発表] Temporal and spatial changes of spinal glial cells in chronic pain model induced by the cast-immobilization. (2008)
  • 著者名/発表者名: Ohmichi M, Ohmichi Y, Ohishi H, Sakurai H, Yoshimoto T, Morimoto A, Hashimoto T, Ushida T, Yamaguchi Y, Kumazawa T
  • 学会等名: 12th World Congress on Pain
  • 発表場所: Glasgow
  • 年月日: 2008-08-20
• [学会発表] Sympathetic dysfunction in the cast-immobilization chronic pain model. (2008)
  • 著者名/発表者名: Yoshimoto T, Eguchi K, Sakurai H, Ohmichi Y, Hashimoto T, Morimoto A, Ohmichi M, Yamaguchi Y, Kumazawa T
  • 学会等名: 12th World Congress on Pain
  • 発表場所: Glasgow
  • 年月日: 2008-08-18
• [学会発表] Changes in pain behavior associated with the spinal glial activations in the chronic pain model by the plaster-immobilization. (2008)
  • 著者名/発表者名: Ohmichi Y, Ohmichi M, Ohishi H, Sakurai H, Yoshimoto T, Morimoto A, Hashimoto T, Ushida T, Yamaguchi Y, Kumazawa T
  • 学会等名: The 3rd Asian Pain Symposium
  • 発表場所: Fukuoka
  • 年月日: 2008-07-19
• [学会発表] Developmental changes of the chronic pain behaviors in rats induced by myopathic treatment. (2008)
  • 著者名/発表者名: Sakurai H, Hashimoto T, Ohmichi Y, Yoshimoto T, Morimoto A, Ohmichi M, Eguchi K, Ushida T, Yamaguchi Y, Kumazawa T
  • 学会等名: The 3rd Asian Pain Symposium
  • 発表場所: Fukuoka
  • 年月日: 2008-07-19
• [学会発表] 慢性的な痛みを起こす下肢不動化モデルラットにおける自律神経機能の異常 (2008)
  • 著者名/発表者名: 吉本隆彦, 江口国博, 櫻井博紀, 大道裕介, 橋本辰幸, 大道美香, 森本温子, 山口佳子, 熊澤孝朗
  • 学会等名: 第30回日本疼痛学会
  • 発表場所: 福岡
  • 年月日: 2008-07-19
• [学会発表] Changes in pain behavior associated with the spinal gli al activations in the chronic pain model by the plaster -immobilization. (2008)
  • 著者名/発表者名: Ohmichi Y
  • 学会等名: The 3rd Asian Pain Symposium
  • 発表場所: Fukuoka
  • 年月日: 2008-07-19