研究課題
若手研究(スタートアップ)
本研究は,応用倫理学として岐路に立つ環境倫理学の現況を踏まえ,事例研究から,人々の多様性と複数性を可能にするような「正義」の概念を中心的な概念とする環境倫理,すなわち「多声性の環境倫理」を新たな環境倫理の雛形としてたちあげ,その可能性について論じるものである.米国先住民ユロックの流域保全運動と,カリフォルニア州マトール川流域における,サケの記憶を軸として環境倫理が住民のあいだで醸成されていく過程の事例研究を通じて,「多声性の環境倫理」のもつ理論的な可能性が明確になった.
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