研究課題/領域番号 |
20830045
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研究種目 |
若手研究(スタートアップ)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
赤沢 真世 京大, 教育学研究科(研究院), 助教 (60508430)
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研究期間 (年度) |
2008 – 2009
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研究課題ステータス |
完了 (2009年度)
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配分額 *注記 |
2,808千円 (直接経費: 2,160千円、間接経費: 648千円)
2009年度: 1,144千円 (直接経費: 880千円、間接経費: 264千円)
2008年度: 1,664千円 (直接経費: 1,280千円、間接経費: 384千円)
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キーワード | カリキュラム / 英語教育 / 小学校 / 言語経験 / 文字指導 / ホール・ランゲージ / フォニックス / アメリカ合衆国 |
研究概要 |
本研究は、以下の2つの柱で進められた。 (1) アメリカの入門期英語教育における文字指導のあり方についての研究 子どもの言語経験を重視したホール・ランゲージ(以下、WLとする)の理論・実践に注目し、M.プレスリー(M. Pressley)の主張をもとに、WLが読み書きの基礎の習得のみでなく、読み理解(Reading Comprehension)の育成を目的として位置づけ、そのストラテジーの指導を重要視していることを明らかにした。(成果を教育目標・評価学会にて研究発表。)また、WLが子どもに指導すべき共通の目標を意識化・組織化しながらも、一人ひとりの子どもを評価する機会を設定していたことについて、子どもの言語経験を丁寧に捉え、かつ共通教育内容を保障しようとする取り組みの意義を明らかにした。(その成果を日本児童英語教育学会にて発表。) (2) 小学校におけるアクション・リサーチによる文字指導を軸としたカリキュラム試案の開発 文字指導・フォニックス指導の単元に焦点化して、全国の研究開発指定校や英語特区の小学校・中学校の研究資料を収集したとともに、フィールド校において授業観察・子どものワークシートの分析を行った(小学校5年生)。そして、子どもの文字に関する気づきの発達や独自で書き表すスペリングの分析を踏まえて、文字指導の単元における指導の系統性を検討し、文字指導の単元の流れや、指導上の留意点、教材の提示の仕方について、モデル化し試案を作成した。今年度作成した試案を、ホール・ランゲージ理論やフォニックス指導をめぐる論争の成果から理論的に構造化するとともに、教育現場での子どもたちの文字発達の観察、授業観察を通して、実践的にも再検討することが課題である。また、小中連携を視野に、小学校6年生、中学校1年生にも対象を広げて検討していく。
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